出版社内容情報
キリスト教、仏教、儒教、ゾロアスター教、マニ教などの宗教的思考を哲学史の観点から領域横断的に検討。「善悪と超越」をテーマに、宗教的思索の起源に迫る。
内容説明
「善悪と超越」をテーマに、主に善悪の規範となった宗教的思索の起源と、超越的なものへのまなざしについて、文化的諸伝統を横断しつつ考察。キリスト教を古代哲学の文脈で正面から論じ、仏教や儒教を「思想史」ではなく哲学史の観点から検討する。さらに従来は哲学として扱われてこなかったゾロアスター教やマニ教、古代末の東方教父・ラテン教父哲学までを含め、宗教の形でこれまで扱われてきた超越的思考を、哲学史として、各地域の諸伝統を有機的連関において論じていく。
目次
第1章 哲学の世界化と制度・伝統
第2章 ローマに入った哲学
第3章 キリスト教の成立
第4章 大乗仏教の成立
第5章 古典中国の成立
第6章 仏教と儒教の論争
第7章 ゾロアスター教とマニ教
第8章 プラトン主義の伝統
第9章 東方教父の伝統
第10章 ラテン教父とアウグスティヌス
著者等紹介
伊藤邦武[イトウクニタケ]
1949年生まれ。京都大学名誉教授・龍谷大学教授
山内志朗[ヤマウチシロウ]
1957年生まれ。慶應義塾大学教授
中島隆博[ナカジマタカヒロ]
1964年生まれ。東京大学教授
納富信留[ノウトミノブル]
1965年生まれ。東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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