出版社内容情報
世界遺産として有名になったが、熊野にはまだ手つかずの風景が残されている。失われつつある日本の、日本人の原型を探しにいこう。カラー写真満載の一冊。
内容説明
世界遺産に登録後、注目を集め、往来の増え続ける熊野。熊野古道や熊野三山を観光する人は多いが、熊野の魅力はそれだけにとどまらない。聖なるもの・俗なるものが混じりあう不思議な伝説があり、古来から続く風習が残るなど、そこには失われた日本の原風景がいまも息づいている。観光では訪れることのない奥地へ自ら足を踏み入れ、語り部たちの言葉を丹念に聞き取り、これまで知られなかった歴史を探り出す。美しい写真とともに、誰も知らなかった熊野の姿をここに開陳。
目次
第1章 はじめて知った熊野(百夜月;九重―森に広大な棚田が眠る ほか)
第2章 祈りの系譜(楊枝―三十三間堂説話変容のダイナミズム;謎のミミイシ(耳石)、ミミジマ(耳島)さん ほか)
第3章 近代化の果てに(湯峰―豊穣の源となったハンセン病患者;春露童子―黄金の森に生きた鉱夫たち ほか)
第4章 熊野を生きる(篭―高齢者が暮らす力;口色川―消費社会からの脱出 ほか)
著者等紹介
栂嶺レイ[ツガミネレイ]
1966年生まれ。写真家・医師。2001年に写真撮影・CDデザイン等を手掛けるアールイーアイ・アートテックとして独立。紀伊半島、東北、九州、八重山諸島など、古い民俗・信仰を残す村々の取材と撮影を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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