出版社内容情報
本当にマンガです! 知っているようで知らない「からだ」の仕組みをわかりやすく解説する。病気になってもこれで安心。
茨木 保[イバラキ タモツ]
内容説明
知っているようで、実は知らないことが多い身体のしくみ。たとえば、肝臓はどんな働きをしている臓器か、ぱっと答えられる人は少ないし、ホルモンってよく聞くけど、どの部位から出ていて、どんな働きがあるのか、わからない人も多いだろう。医学的な話になると、素人には難しくて、手も足も出ないと思いがちだが、本書は「まんが」で説明しているので、誰にでも理解できるはず。これ一冊読んでおけば、診察室での専門用語にも対応できるに違いない。
目次
第1章 細胞
第2章 消化器
第3章 血液
第4章 循環器
第5章 呼吸器
第6章 泌尿器
第7章 内分泌器
第8章 神経
第9章 感覚器
第10章 生殖器
著者等紹介
茨木保[イバラキタモツ]
1962年大阪府生まれ。医師・漫画家、医学博士、いばらきレディースクリニック院長。奈良県立医科大学卒業。1989年に京都大学ウイルス研究所研究生として、発がん遺伝子の分子生物学的研究に携わる傍ら、週刊ヤングジャンプ増刊号にSF短編を発表し、プロデビュー。以後、臨床医として診療を続けながら、漫画、イラストから、テレビ番組の制作協力にいたるまで、マルチな活動をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
155
自分の体って不思議だらけ。分からないことだらけなのに、何でこんなによく出来ているのだろう。心臓はずっと動いている。呼吸もそう。お腹が空けば食べたくなる。食事をすると元気になる。眠れば体も心も回復する。傷口だって自然と治っていく。異物が入れば排除しようとしてくれる。こんな当たり前のことが繰り返されている。危険を察知すると交感神経が防衛してくれる。ひとつの生命体のなかで、無数の臓器や細胞、味覚や嗅覚、聴覚などの感覚が私たちの体を守るために活動している。大切にします。そんな気持ちになる、まんが人体の不思議です。2019/09/19
ねこ
104
本書はヒトの体のしくみについて描かれた本です。一般の方も、これから専門知識を学ぶ医学生、看護学生の方にも解剖・生理学の入門書として読んでいただける書です。10章の構成に分かれて医学部で習う解剖学の「器官系の分類」に沿った内容になっています。…と、はじめに…を引用しました。内容は本格的、読むにはマンガでわかりやすくてユーモラス。著者は医師で漫画家で医学博士です。すっごい人だなぁ。特に消化器の章の肝臓。消化だけでなく、毒素の体外排出や免疫応答の誘導、血液の貯蔵、コレステロールの胆汁酸化などもしてるんだって!2025/02/15
keroppi
71
読友さんのレビューに惹かれて。人体は、不思議だ。ほんとによく出来ている。難しい事を、漫画で実に分かりやすく楽しく説明している。ツッコミキャラには笑ってしまう。人体に取り組んだ科学者たちの無謀な行動力には頭が下がる。生殖器やオッパイの説明には、ビックリしつつも、成る程と納得。勉強になります。この作者の漫画も読んでみたいなぁ。2018/09/20
国士舘大学そっくりおじさん・寺
69
ちくま新書初の漫画本だそうだ。医師兼漫画家である茨木保の名は小谷野敦が『まんが医学の歴史』を絶賛していたので記憶していた。一読、これはいい本である。新書もすぐに絶版になるので、買っておいて損は無かろう。中学の理科で学ぶ事柄から難しい話、コンビニ本で扱うような人体実験や単眼の奇形児の話まで話題は多彩である。私も仕事柄知っておいて損は無い話題が多く、手元に置いておきたい1冊であった。学習漫画ほど単純ではないが、喩えも解りやすくて良い。ひとつ注文をつけるとすれば、巻末に索引があるともっと便利で良かった。2017/09/23
こばまり
63
目から鱗ポロポロ。これまでのぼんやりとした知識が修復される思い。如何に己の組織や器官の仕組みや機能に無頓着であったことか。体ってすごい。ねこやウニコさんのキャラクターもとてもかわいい。2017/10/04