ちくま新書<br> アレント入門

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アレント入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480069405
  • NDC分類 311.234
  • Cコード C0210

出版社内容情報

人生を賭して全体主義に対峙した政治哲学者ハンナ・アレントの思索の本質を『全体主義の起原』『イエルサレムのアイヒマン』などの著書を通して解き明かす。

中山 元[ナカヤマ ゲン]

内容説明

ユダヤ人として生まれ、生涯を賭してナチス体制に代表される全体主義と対峙した思想家ハンナ・アレント。その思考の源泉を、ナショナリズムや公共性の問題から検証し、『全体主義の起源』、『人間の条件』、『イェルサレムのアイヒマン』などの代表作に跡づける。その思考は、今なお全体主義的な体制を経験している私たち自身の現在を考えるための重要な手掛かりになるに違いない。

目次

序章 インタビュー「何が残った?母語が残った」とアレント
第1章 国民のヒトラー幻想―『全体主義の起源』を読む(ドイツにおける道徳規範の崩壊;国民国家と少数民族の存在―歴史的な側面から;少数民族と難民問題―政治的な側面から;孤独の問題―心理学的な側面から)
第2章 公的な領域の意味と市民―『人間の条件』を読む(人間の活動と公的な領域の意味;社会の誕生;「現われの空間」における活動としての演劇と権力の概念;西洋哲学の伝統と社会)
第3章 悪の凡庸さ―『イェルサレムのアイヒマン』を読む(アイヒマン裁判;アイヒマンの罪)
第4章 悪の道徳的な考察(悪の凡庸さと思考の欠如;プラトンの『国家』と『ゴルギアス』における正義論の枠組;カントの共通感覚の理論と道徳性)

著者等紹介

中山元[ナカヤマゲン]
1949年生まれ。東京大学教養学部中退。思想家、翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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160
全体主義とは、テロルとイデオロギーを利用して人々が孤立化した後、その集まりが大衆社会となり、人間の公的で自由な言論空間が破壊されることを指すという。全体主義は、一体的な集団のイメージが強いが本質は孤立した人々の集まりだということ、大衆社会とは公的な政治参加をせず無関心で中立であることなどが興味深い。また、自己保存のための労働、広い意味での創作を仕事、それを公的に発表する活動を人間の3つの活動性とし、個と他の関係性を重視する姿勢に共感した。しかし、未だに西のポピュリズム、東の専制主義など課題は多く思われる。2024/02/18

マエダ

59
アレントのかかげる全体主義とは何かを知るために読了。2017/09/15

カザリ

31
わかりやすかったのですが、仲正氏の著書思想の死相で大分補完して理解に及びました。入門としてはすごくわかりやすく引き込まれます2019/04/04

kasim

29
とても明晰で分かりやすい。ホロコーストにはユダヤ人評議会の責任もあったことの指摘で、アレントがユダヤ人から激しい批判を受けていたことを初めて知った。私たちは被害者・加害者の問題にも「思考停止」して絶対視しがちだから、大変な勇気だと思う(これを極論して利用する輩や誤解する人もまたいるのだろうが、それは彼らの責任であって彼女の責任ではない)。また、大衆だけでなく知識人までもがナショナリズムによってたやすくナチスに流されたことへの疑問が呈せられる。集団であることの魅力の恐ろしさ。2018/08/19

呼戯人

19
中山元によるアレントの紹介は、悪の根源である無思考に焦点をあてて、「全体主義の起原」「人間の条件」「イェルサレムのアイヒマン」を中心に要領よく紹介されている。思考とは、論理的推論や仮説の構成など様々に用いられるが、複数性を前提にした人間の生からみれば、なによりも他人の立場、他人の心を思いやる想像力として規定されるというアレントの主張に深く納得した。一人の中の二人、対話的思考こそ本来の思考であるというところに人間の道徳性の根拠があるのだと思い知った。2018/06/16

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