出版社内容情報
野党とは民主政治をよりよくするためのツールだ。この観点から多角的な光を当てて、野党の効用を説く。目から鱗の野党論!
吉田 徹[ヨシダ トオル]
内容説明
野党は無責任で党利党略ばかり―。そう感じる人も少なくないだろう。だが野党は、民主主義をよりよくする上で不可欠のツールである。与党の取りこぼす民意をすくい上げ、政治に反映させ、争点を明確化し、異義申し立てをする。それによって代表制民主主義は安定を手にする―。野党の歴史から各国比較まで、基礎知識を整理し、これからの野党を展望する本書は、野党を「上手に使いこなす」ための必読の書である
目次
序章 何のための野党か?(野党の三つの機能;野党はユビキタスな存在? ほか)
第1章 新しい野党のかたち(汲み尽くし得ない民意;ヨーロッパとアメリカの投票行動 ほか)
第2章 日本の野党を考える(「かりそめ」の五五年体制;変化をいとわぬ「保守本流」 ほか)
第3章 野党を複眼的に考える―ほかの国のオポジションたち(多数主義型とコンセンサス型;権力をどう分散させるか ほか)
最終章 来るべき野党、これからの対立軸(転機となった一九七三年;新自由主義はなぜ台頭したのか ほか)
著者等紹介
吉田徹[ヨシダトオル]
1975年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業、東京大学総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、北海道大学法学研究科・公共政策大学院准教授、フランス国立社会科学高等研究院日仏財団リサーチアソシエイト。比較政治、ヨーロッパ政治を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
coolflat
かんがく
孤独な読書人
けぴ