ちくま新書<br> アイヌと縄文―もうひとつの日本の歴史

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ちくま新書
アイヌと縄文―もうひとつの日本の歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480068736
  • NDC分類 211
  • Cコード C0221

出版社内容情報

北海道で縄文の習俗を守り通したアイヌ。その文化から日本列島人の原郷の思想を明らかにし、日本人にとって、ありえたかもしれないもう一つの歴史を再構成する。

内容説明

アイヌこそが縄文人の正統な末裔であることが、最近のさまざまな研究や調査で明らかになっている。平地人となることを拒否し、北海道という山中にとどまって縄文の習俗を最後まで守り通したアイヌの人びと、その文化を見ていけば、日本列島人の原郷の思想が明らかになるにちがいない。交易、祭祀、葬制、遺跡とその遺物、言語などの多方面にわたる最新のアイヌ研究を総合し、弥生文化を選択した現代日本人にとって、ありえたかもしれないもうひとつの歴史を叙述する野心的試み。

目次

第1章 アイヌの原郷―縄文時代(アイヌと縄文文化;アイヌと縄文人;アイヌと縄文語)
第2章 流動化する世界―続縄文時代(弥生・古墳時代)(弥生文化の北上と揺れ動く社会;古墳社会との交流;オホーツク人の侵入と王権の介入)
第3章 商品化する世界―擦文時代(奈良・平安時代)(本州からの移民;交易民としての成長;同化されるオホーツク人)
第4章 グローバル化する世界―ニブタニ時代(鎌倉時代以降)(多様化するアイヌの世界;チャシをめぐる日本と大陸;ミイラと儒教)
第5章 アイヌの縄文思想(なぜ中立地帯なのか?;なぜ聖域で獣を解体するのか)

著者等紹介

瀬川拓郎[セガワタクロウ]
1958年生まれ。岡山大学卒業。博士(文学/総合研究大学院大学)。現在、旭川市博物館館長。専門は考古学・アイヌ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

46
考古学を武器にアイヌ研究の成果を次々に発表している著者の新著。かなり興奮して読んだが、2点びっくりした点だけ記しておく。まず、初期の柳田国男が日本民族と異なる先住民族が山人として生き残っているという仮説を提示し、それはアイヌ人と関係しているかもしれないと仄めかしたが(後、自ら否定)、最新のDNA分析と言語学によりそう違っていないことが分かってきたこと。日本人の祖先は弥生人だったとしても、縄文人(語)はアイヌ人(語)に受け継がれた(正確には琉球人も同様に近く、アイヌ人はオホーツク人と混血している)という。↓2016/12/09

AICHAN

40
図書館本。アイヌ民族は縄文人の直系の子孫とみられている。大陸から弥生人が大挙して押し入ってきて縄文人の多くは同化したが、南と北には同化しなかった集団がいた。南の琉球民族の祖先、北のアイヌ民族の祖先だ。もし弥生人が来なかったら、来たとしてもその数が少なかったら、この日本の歴史は大きく変わっていただろう。この本のサブタイトルにある「もうひとつの日本の歴史」とはそういうことだ。それだけでも興味深い本だったが、アイヌ民族が出アフリカの後最初にアジアに到達した原モンゴロイドの子孫だといった説などには唸ってしまった。2017/01/26

Koning

38
アイヌ史を縄文と共に捉える最近流行りの縄文vs弥生的な流れもあって小ネタ的にも面白い事が詰まってる本。だが、冒頭言語学的な話で日本語と音韻対応があるという例示に例のトンデモ説確定のタミル語を入れちゃってくれたり、途中でもあれー?という事が時々出てきちゃうので全体の流れはこうだけど、細かいところは要チェックだなーという感じ(汗。そういう意味で非常に惜しいというかちくまと言えども新書はこーなのかー?という感じ。2016/05/15

かおりんご

30
アイヌ文化に興味をもち、手にした本。縄文文化を引き継ぎ、狩猟民族であり続けたアイヌ民族。縄文文化との共通性や和人文化との融合の話もあり、興味深く読めた。アイヌの世界は、奥が深いね。2021/11/01

樋口佳之

30
かれらは最終的に毛皮などの貢納を条件に元に降伏し、四〇年以上におよんだ戦いは終息しました。これによってアイヌは、サハリンへの渡海と大陸産品の入手が安定的におこなえるように/この長期戦を維持して和睦するのは強い権力が想像されるのだけど、その辺りがよくわからない。アイヌの歴史のダイナミックさを知るとむしろその内部の権力の有り様をも知りたいもの。/主軸である縄文以来の平等志向を理解するにしても、突然シャクシャインがあらわれる訳ではないだろうし。2017/12/22

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