出版社内容情報
茶道具に付けられた銘を和歌や漢詩、古典芸能から読み解くと共に、銘に込めた茶人たちの想いや教養を紹介します。
〈取り合わせのスパイス、茶道具の銘の奥深さにふれる〉
〈茶道具の銘に込められた茶人の想いと教養〉
茶杓をはじめ、茶碗や竹花入など多くの茶道具には「銘」が付けられています。季語はもとより漢詩や和歌、『源氏物語』や『平家物語』といった古典、能・狂言、歌舞伎といった古典芸能など、出典も多種多様な「銘」は茶の湯の取り合わせに欠かすこ
との出来ないエッセンスで、茶席を豊かにするスパイスのような存在でもあります。しかしながら、実際に手にした茶道具の銘の本来の意味が分からないということもしばしばです。本書では、『山上宗二記』に取り上げられた名物茶壺や樂長次郎作
の利休七種茶碗をはじめ、伝来の茶道具に付けられた銘について和歌や古典、能・狂言、歌舞伎などをもとに解説し、銘の奥深さや茶人たちの教養の深さを紹介します。茶の湯をより愉しむための一助となる一冊です。
【著者紹介】
茶道家
目次
序 茶道具の銘が果たす役割
第1章 茶壺の銘
第2章 竹花入にまつわる利休「作」と「好」の物語
第3章 利休七種茶碗の銘
第4章 茶道具の銘・彼是物語
第5章 趣向(しつらえ)の中の銘
第6章 真剣に比肩の茶杓の銘は切れ味が大事
第7章 筒井筒物語
第8章 銘の噺あれこれ
著者等紹介
目片宗弘[メカタソウコウ]
1943年、京都市生まれ。立命館大学法学部卒業。父・宗允に茶道を学び、能楽・歌舞伎に造詣が深い。七楽会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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