ちくま新書<br> エクスタシーの神学―キリスト教神秘主義の扉をひらく

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ちくま新書
エクスタシーの神学―キリスト教神秘主義の扉をひらく

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  • サイズ 新書判/ページ数 219,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480068057
  • NDC分類 191
  • Cコード C0216

出版社内容情報

ギリシア時代に水源をもち、ヨーロッパ思想の伏流水であるキリスト教神秘主義。その歴史を「エクスタシー」の観点から俯瞰し、宗教の本質に肉薄する危険な書。

内容説明

キリスト教における神秘主義の思想を、「エクスタシー」という視点から読み解いていく。ギリシア時代に水源をもち、ヨーロッパ思想の伏流水であるカトリック神秘神学を俯瞰し、キリスト教の本質に肉薄する危険な書。

目次

プロローグ 教会公認エクスタシー
第1章 傷つける愛―十四世紀の聖女カテリーナ
第2章 燃えたつ愛―十六世紀の聖女テレサ
第3章 高まりゆく愛―十七世紀の修道女シュザンヌ
第4章 責めさいなむ愛―二十世紀の患者マドレーヌ
エピローグ 精神医学から神学へ

著者等紹介

菊地章太[キクチノリタカ]
1959年横浜市生まれ。筑波大学卒業後、フランス・トゥールーズ神学大学高等研究院留学。現在、東洋大学教授。文学博士。カトリック神学、比較宗教史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

89
タイトルに惹かれて手に取りました。本書は、いくつかの聖女の逸話を混じえながら、キリスト教における神秘主義の思想を「エクスタシー」という視点から読み解いたもの。思っていた内容と少し違ったけれど、とても興味深く読みました。特に第四章の精神病理の観点から考察した「エクスタシー」が面白く、もう少し掘り下げて欲しかった。「感性が優越感したとき、その極点にエクスタシーという形態がある。それは自分を捨て去って、自分の外にある途方もなく大きなもの(キリスト教であればそれは神)とつながろうとする究極の達成にほかならない」2016/10/04

さえきかずひこ

7
カトリック教会が取り込んでいった精神病者たちを、エクスタシーというキーワードで辿っていく。彼らのエクスタシーの経験から、貪欲に世人を取り込んできたカトリック教会の姿を垣間見れる一冊。2017/01/19

目黒乱

6
エクスタシーとは外に出るということらしい。対義語は内にこもるだろうか。僕にはなかなかむずかしそうだ。2022/01/31

sk

4
キリスト教神秘主義をエクスタシーの観点から解説。面白かった。2019/01/03

左手爆弾

3
「エクスタシー」って別にエッチな言葉じゃないでしょ。そう思っていたのだが、読書メーターでこの本を登録するために「エクスタシー」で検索かけたら、エッチな本がでてきた出てきた。わお!それはともかく、エクスタシーとは「外に立つ」ことを原義とし、神と人間が自らの領分を捨て、外に立つことで現れる交わりがその本質である。神秘とは、一度外界との関係を閉ざす、まさにそのことによって外界を越えたものと繋がる体験。それをいくつかの聖女のエピソードと共に語る。内容の密度はそれほどない。あと、キレの悪いおやじギャグは不要では。2016/04/03

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