ちくま新書
現代のピアニスト30―アリアと変奏

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  • サイズ 新書判/ページ数 318p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480067395
  • NDC分類 762.8
  • Cコード C0273

出版社内容情報

グールド、ポリーニなど大御所から期待の若手まで、気鋭の若手音楽評論家が現代演奏史の中でとらえ直す。間違いなく新定番となるべきピアノ・ガイド。

内容説明

ピアニストとして生きるとはどういうことか。一九六〇年代から現在まで、社会環境の変化のなかで、ピアノ演奏の未来を拓いた卓抜な音楽家を厳選。時代を画す個々のスタイルを通して、彼らの謎と真実に迫り、孤独な探求と思策の意味を問う。さらに、無数のインタヴューを行ってきた著者しか知り得ない、名演奏家たちの真率な肉声を盛りこみ、ユニークな音楽と人間性の関係を浮き彫りにする。いま聴くべきピアニスト・ガイドの決定版。

目次

アリア―グールドの幽霊
第1章 戦後世代の美学―一九六〇年代
第2章 独歩の探索―一九七〇年代
第3章 自我の模索と発明―一九八〇年代
第4章 誠実の方法―一九九〇年代1
第5章 それぞれの航路―一九九〇年代2
第6章 時代の再編集―二〇〇〇年代以降
アリア―明日への夢

著者等紹介

青澤隆明[アオサワタカアキラ]
音楽評論家。1970年、東京生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。湘南高校在学中から音楽専門誌での執筆をはじめ、「レコード芸術」、「音楽の友」、「音楽現代」、「ミセス」等に定期的に寄稿。1996年から2004年まで鎌倉芸術館の主催音楽公演を企画制作。音楽や文学をめぐり、評論、インタヴュー、企画構成のほか、コンサートのプロデュースも行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

禿童子

11
拾い読みで要再読です。アファナシエフやポゴリレッチなどの個性的なピアニストのプロフィールが面白かった。著者がピアニストに直接インタビューしている点は貴重な証言だと思います。ただ、形容詞を使いすぎて読むのがおっくうになる文章なのが玉にキズ。密度が高いのでイメージはよく分かるんですが。2017/01/13

牧神の午後

5
演奏家論でもないし、紹介本でもない。この本で知った未知のピアニストの演奏を聴きたくなる、ということはないと思う。ピアニスト達が何を考えて演奏しているのか、ということを追及しているのだけど、デキフデキが激しいし、その文章表現が嵌まっている/嵌まっていないもある。たとえば、内田光子のシューベルトを聴いた時に感じる異常なまでの凝縮・集中について「理知的な構築操作」という言葉で、そういうことだったのかと得心が行った一方で、ポリーニやアシュケナージ等、何を言っているのか判りません、な評もあるという具合。2013/12/19

O. M.

3
1960年代~現在まで活躍したピアニスト30人を紹介した評論書。他の方のレビューにもありますが、とにかく表現・文章が難しいです。まぁ、芸術を言葉で表現するのは簡単ではないとは思いますが・・・。読み進めて、時代が新しくなってくると、著者が実際にピアニストにインタビューした記事からの引用が増えてきて、少し分かりやすくなります。本書ではまた、年代ごとに整理された各章の末に、その年代のトレンドや代表的なピアニストが整理されています。これは、初心者の私にとって、役立ちましたね。2017/05/25

Robbie

2
取り上げられているピアニストは有名どころが隈無くカバーされていて興味深いのですが、この文章は・・・物書きを生業としている方の文章力とはいえないでしょう。いたづらに長く退屈なゴミ本。音楽のすばらしさはまったく伝わってきませんでした。2014/02/16

Decoy

2
うーん。おそらく著者は、音楽と音楽家の思考を何とか言語化しようと、誠実に努力しているのだと思うが、結果として文体が気取り過ぎているような気が…。2013/11/08

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