出版社内容情報
「円高はなぜ続くのか」「ユーロ危機はなぜくすぶり続けるのか」。こうした議論の補助線として「財政」と「決済」に光をあて、全く新しい観点から国際金融を問いなおす。
内容説明
いま、国際金融の構造が揺らぎ、次々に新しい問題が湧出している。「円高が続くのはなぜか」「ユーロ危機はなぜくすぶり続けるのか」「人民元の国際化はすすむのか」。こうした議論の補助線として、「財政」と「決済」という側面に光をあて、まったく新しい観点から国際金融を問いなおす。ケインズやハイエクの議論を参照しながら、「これから何ができるのか」を考える未来志向の経済学。
目次
第1章 ユーロ危機は何を物語るのか―通貨戦略の実相をみる(ユーロ危機の実状;ユーロ危機発生の背景;ユーロ危機の分析;今後の展望)
第2章 通貨と金融、そして、財政の関係(財政と通貨危機;財政統合と通貨の問題;通貨危機、財政危機、金融危機)
第3章 国際通貨と為替変動―ブレトンウッズ体制からのパラダイムシフト(国際金融のニュー・アプローチ;共通通貨vs.複数通貨;為替レートの変動とリスクへの対処)
第4章 クロスボーダー決済(国際決済の仕組みとその特徴;外国為替市場とその決済機能;国際決済からみた基軸通貨とは?)
第5章 アジア経済圏と通貨戦略(ドル基軸通貨体制とレジーム・シフト;日中間での通貨金融協力の可能性;日本にとっての通貨戦略―円の国際化)
著者等紹介
中北徹[ナカキタトオル]
1951年生まれ。経済学者。一橋大学経済学部卒業後、外務省に入省。ケンブリッジ大学経済学大学院修了後、東洋大学経済学部教授。専門は国際経済学、金融論。官邸の諮問機関であるアジア・ゲートウェイ戦略会議で座長代理を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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