内容説明
「外郎」の「外」は「ウイ」と読む唐音だが、「唐音」って何?「龍」と「竜」はどちらが正しい?「政」の「正」は四画か五画か?「東」は木に日が昇るところか?「輝」の部首は「光」ではない?「鉄道」という熟語が載っていないのはなぜ?そして同じ字でも辞典によって部首や画数が違うのはなぜ?―漢和辞典はナゾだらけ。しかしその根拠を知れば、千年以上にわたる日本人の漢字受容の歴史が浮かび上がってくる。あなたも使いこなして漢字の世界へどっぷりとはまりませんか?好みの漢和辞典がみつかるガイドつき。
目次
第1章 とりあえず漢和辞典を使ってみよう
第2章 漢和辞典で漢字の音読みを調べる
第3章 漢和辞典で漢字の形について知る
第4章 漢和辞典で漢字の成り立ちを理解する
第5章 漢和辞典を使いこなす
付録 独断!漢和辞典案内
著者等紹介
円満字二郎[エンマンジジロウ]
1967年兵庫県生まれ。大学卒業後、出版社に就職。高校国語教科書や漢和辞典などの編集を17年近く担当した後、2008年、フリーに。興味の幅を広くとりつつ、編集者兼ライターとして飛躍を期す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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読書実践家
7
漢字も辞書もとっつきにくさがなく、自然体で入ってくる。デジタルへの視点もある。2016/04/22
てながあしなが
6
前「知るほどに深くなる漢字のツボ」を読んで面白かったので、同著の作品を読んでみた。荻窪ささま書店にて運命的な出会いを果たした本。期待通り面白かった。漢和辞典編集者による、漢和辞典本という異色の本。漢字辞典をむさぼり読んでいた小学生の自分に与えたいと切に思った。しかし、そんな時期があったと思うと、今昔の感に堪えない。2018/01/08
茶々丸
4
漢和辞典を眺める(?)のは好きで、手元に2冊所有していた。だが、きちんと使いこなせているかは甚だ心許ない。もう一度漢和辞典の基本から知りたいというタイミングで本書が目に入った。絶版のため図書館で借りたのだが、読み出すとどうも以前に読んだことがあるような気が。。。探してみたら家に所有していた。 部首はどうやって決められるかなど、一度読んでいるはずなのに非常に勉強になった。 付録の漢和辞典案内を読んでいるうちに、新しい漢和辞典が欲しくなり1冊(3冊目・・・)購入してしまったのはここだけの話だ。2024/03/03
ねこママ
4
この本、直感で選んで図書館から借りた本だったけど、面白かった(^_^)v 最近、漢和辞典を余り引かなくなっていたんだけど、漢字の意味だけじゃなく、その成り立ちや歴史を紐解くのに最適な資料であることを初めて認識したような気がする。勿論、辞書を引くのは学生時代から好きだったんだけど、漢和辞典ってどこか取っつき難かったから。(これで、よく国文学やってたな・・・) 漢和辞典は確かに引きにくさもあるけど、ひとつ調べてみると複数のことを教えてくれる本だったりもする。これを活用しないのは、勿体ないなと反省。2013/07/13
はっちー
3
確かに漢和辞典は普通の人は開くことが少ないが、普段使う漢字の歴史が、宝箱のようにザクザクと詰まっている。2024/09/13