ちくま新書<br> デカルト入門

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ちくま新書
デカルト入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480062932
  • NDC分類 135.2
  • Cコード C0210

内容説明

「私は考える、ゆえに私はある」―近代精神の確立を宣言し、現代の知の枠組みとなる哲学の根本原理と方法を構築した近代哲学の父デカルト。だが、書斎で思索に耽る「意識中心主義」の哲学者という人物像ほど、彼にふさわしくないものはない。青年期には、三十年戦争の十七世紀ヨーロッパ諸国を冒険と遍歴で駆けぬけた行動的思想家―これがデカルトだ。本書は、コギトの確立に体系の集約点をみるドイツ観念論の桎梏を解き放ち、認識論と形而上学から、自然学や宇宙論にまで及ぶ壮大な知の体系のもとに、デカルトの真実の姿を見いだそうとする本格的な入門書である。デカルトの思想を心の哲学や環境世界などの現代的視座からも読みなおす意欲作。

目次

序―デカルトの人間像
第1章 デカルトの生涯―思索と遍歴
第2章 デカルトの認識論と形而上学
第3章 デカルトの自然学と宇宙論
第4章 デカルトの人間論と道徳論
終わりに―デカルト哲学と現代

著者等紹介

小林道夫[コバヤシミチオ]
1945年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。Docteur de 3e cycle(パリ・ソルボンヌ大学)。西洋近代哲学・科学哲学専攻。京都大学大学院文学研究科教授。デカルトを中心とする近世ヨーロッパ哲学および科学哲学研究の第一線で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

34
物理学(ニュートン)、数学(解析幾何学)、宇宙論(アインシュタイン)の基礎を築いたデカルト。人間の意識(理性)の自立を説き(観念論)、物質を客体として切り離しそこに物理法則が働くという哲学により科学技術の基礎を築いたが、自ら宇宙論に至る迄の学問体系を構築した。その全貌が要領よく紹介されている。今でこそ誤りが見受けられるが、慣性法則/宇宙生成/機械論的生理学までを一人で構想し実験し証明した力技には呆れるばかりだ。全てを総合した知の巨人だったからこそ、近代科学の土台となる哲学を産むことができたのだろう。良書。2014/10/13

ころこ

15
2章が哲学の議論、3章が理系の議論、4章が文系の議論と、デカルトの仕事の広大なフィールドを整理して解説しています。また、哲学の議論を「省察」、理系の議論を「哲学原理」、文系の議論を「情念論」という様に、各分野を代表して著作を充てており、見通しの良い構成になっています。この様に理解すると、「方法序説」だけ読んでいるのでは足りないということが分かります。紛れもなく近代哲学の起源だから読むことに吝かではありませんが、本書を読んでさらに印象を強くしたのは、デカルトの議論は退屈だということです。2017/12/24

冬佳彰

12
もっと分かりやすいのかと(勝手に)思っていた。全然、分かりやすくないんだな、デカルト。当時バラバラに発展していた諸学を結ぶメタ学問みたいなものを構築しようとしていた、ってことなのか。入門書だから、隙間が分からないなんてことじゃないんだろう。広大かつ深淵すぎて(しかし根本のロジックは単純・明瞭なところから始まる)、俺みたいな凡人には理解できないんだな。歴史的背景もあるだろう。合理性の追求の中で、突如、神の概念を出してくるところも分からないと言えば分からない。今回は分からない、ってことが分かった読書だった。2021/11/25

とみた

5
デカルトは、意識中心主義の哲学者であるという誤解を解くことを目的とした本。有名なコギトだけでなく、そこから神の存在証明、明証性の確立、数学、自然学へとデカルトは発展させていったとのこと。現在、あまり神の存在証明が信じられなくなり評価されなくなった結果、相対的に評価されるコギトが強調されるようになったのだろうかなどと思ったりした。2014/07/18

yakisoba

5
「入門」と書かれているので読みやすい本かと思ったが、後半パートは加速度的に難解な専門用語が大量に使われていて殆ど理解できなかった。デカルトの文章は比較的読みやすいタイプのものであるらしいが、一番最初に手を付けた哲学の入門書で一瞬、気持ちが折れかけた。あとがきでも著者本人が「入門書としては難解な部分もあった」と反省の言葉を述べている。そもそも新書一冊でデカルトの業績全てをまとめるのには無理があったのかもしれない。2011/12/23

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