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内容説明
天才芸術家E・T・A・ホフマン、怪奇と諧謔溢れる傑作が風雅絶妙の名訳で蘇る。魔的な戦慄に満ち充ちたドッペルゲンガー長編『悪魔の美酒』、緑金の小蛇のメルヒェン『黄金宝壺』、鏡影綺譚『歳晩祭夜話』ほか、様々な分野で影響を与え続ける幻妖美につつまれた幻想小説。挿絵多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むすび
1
巻頭の「悪魔の美酒」で慄いた。この狂った系図はなんだ……と読み進めて、人間の悪性と自我の分裂のめくるめくゴシックロマン、ほとんど息もつかせぬ展開にまったくやられた。例のごとくの狂える恋はそれでも、少なくとも二人が同じ狂気を抱く同胞なのだという点で救済されているのだと思う。だから地上で一緒にはなれないし、さりとて俗世に他の恋を求められない。そうまでしなければならなかったと思うと、また著者の恋愛体験が恐ろしいような気もする。妻とは芸術を共有できなかったのだろうか。しかし13歳~17歳相手に「恋愛」はやばい。2024/09/14
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