内容説明
東京・池袋駅西口にそびえるホテルメガロポリス東京には閉館の危機が迫っていた。レストランマネジャー・花森心平は、ひょんなことからホテル全体の再建を託される。恩師・辻田准教授の言うホテル経営学のフレームワークを駆使することで、花森は無事にホテルを救うことができるのか。
目次
第1章 プロローグ
第2章 腐りやすい在庫
第3章 お客さまは神様とは限らない
第4章 「立ち入り禁止」の向こう側
第5章 数字を分解せよ
第6章 営業予算の使い方
第7章 ホテルが客を動かせ
第8章 リスクを知らないリスク
第9章 タイムバリューを理解せよ
第10章 不動産屋の悪知恵
第11章 エピローグ
著者等紹介
沢柳知彦[サワヤナギトモヒコ]
立教大学ビジネスデザイン研究科特任教授。(株)ブレインピックス代表取締役。一橋大学経済学部卒、コーネル大学ホテル経営学部修士。日本長期信用銀行、外資系証券会社を経て、ジョーンズラングラサール(株)のホテル投資アドバイザリー部門長、取締役を歴任。マンダリンオリエンタル東京、リッツカールトン東京、アマネムなどのホテルオペレーター選定ならびに契約交渉支援、IHG‐ANAホテルズグループのJR組成支援、ANAホテルポートフォリオ、トマムリゾート、ウェスティンリゾートグアムなどの売却支援を主導。経済産業省、文部科学省、総務省、観光庁、環境省の有識者会議委員歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shosei
3
日本のホテリエへホテル経営学を小説形式で啓蒙しようという野心的な作品です。池袋の大手電鉄系ホテルやそこから徒歩圏内の某大学がモデルの舞台設定。ミドルマネージャーが特任教授のサポートでホテルの経営課題に取り組んでゆきます。専門的な経営理論が分かりやすく書かれており業界人必読の書ですね。とはいえ無機質なビジネス書になっていません。主人公花森の部下になった女子新入社員が業界に就職した動機が、小学生の頃に花森の接遇に感動したからという、読者を職業選択の初心に回帰させるエピソードがストーリーに深みを与えています。2022/02/01
なん
0
ホテルマネジメント技能2級試験の参考として。 「リベンジ・ホテル」の主人公・花森心平が後日譚として、ホテルメガロポリスの再建に際してメンターの辻田教授に教えを請い、周囲の協力を得ながらホテル経営学を奮闘する物語。 巻末に東京ステーションホテル藤崎GM(鉄道系ホテルでは珍しく鉄道畑ではないGM)との対談も収録。 日系/外資系ではなくグローバリズム/ノングローバリズムという視点で自分事に考える。2023/06/29
Shinya Naito
0
初読。感想を後日入力。2023/05/19
しまうま
0
ホテル運営の現場ではこの程度のことも知らないということを知れた。2022/05/22