ちくま新書<br> グレートジャーニー―地球を這う〈1〉南米~アラスカ篇

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ちくま新書
グレートジャーニー―地球を這う〈1〉南米~アラスカ篇

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  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480059901
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0226

内容説明

およそ五〇〇万年前、タンザニア・ラエトリに誕生したといわれる人類は、アフリカを飛び出しユーラシア大陸を横断、ベーリング海峡を渡って極北の地を越え、北米大陸、南米大陸を縦断して南米最南端に到達した。この人類拡散の壮大な旅を、探検家は自らの脚力と腕力だけで遡行した。本書では、旅の途上で出会った、我われと同じ祖先をもつ人びとが、苛酷な自然とどのように折り合い、どのような生活文化を生み出し、どのように人と関わって生きているのか、一二〇点のカラー写真とともに紹介する。

目次

パタゴニア―アルゼンチン―ボリビア(父祖の森;競争 ほか)
ペルー・アンデス(病みつき;地図 ほか)
ペルー・アマゾン(熱帯林;投げる ほか)
オリノコ(シャーマン;現地食主義 ほか)
ギアナ高地(ロストワールド;仙人)
中米(悪い者;出稼ぎ ほか)
北米(歌う人;パウワウ)
アラスカ(ハーレム;他の命 ほか)

著者等紹介

関野吉晴[セキノヨシハル]
1949年東京生まれ。探検家、医師。一橋大学法学部卒。横浜市立大学医学部卒。一橋大学在学中に探検部を創設。アマゾン全域踏査隊長としてアマゾン川全流を下る。以来30年にわたってアマゾン源流、オリノコ川上流、中央アンデス、ギアナ高地、パタゴニアなどの秘境を訪れる。93年よりグレートジャーニーに挑み、02年2月10日、タンザニア・ラエトリにゴールした。99年、植村直己冒険賞受賞。現在、武蔵野美術大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

135
南米パタゴニアから始まる人類の足跡を遡る旅。関野吉晴氏。植民され、ほとんどの先住民族は絶滅した。養殖場の鮭は日本へ、大切な森林を伐採し日本へ。我々は何をしているのだろう。…自転車で北上した。アンデスでアルパカの世話をする少年の夢は、コンドルのように空を悠々と飛ぶこと。…飴玉を一つあげた。少女は兄に渡し割ってもらい4人で舐めていた。…貴族は太陽を、民衆は山、大地、巨石等を信仰していた。自然の神々に祈り、供物を捧げる自然信仰が生きている。彼らが今も私たちと同じ空を見ていると思うと心が躍る。だから旅に出るのだ。2021/05/01

マリリン

47
綴る言葉と写真から伝わってくる南米~アラスカ。子どもたちの表情がとてもよい。自然の中で群れるフラミンゴやコンゴウインコが自然の中で生活している姿に心あたままる。豊かさや便利さはなくても、文化的・経済的に自立しているアンデスの村々...本当の豊かさとはと、考えさせられる。ギアナ高原のテーブルマウンテンの雄大な姿を見ると日常の悩みなど些細な事と思える。...ひとつだけの価値観だけで教育されると人間は画一化、機械化されていくように思える..グァテマラのメンチューさんの言葉が印象的。伝統と科学技術の調和は大切。2022/12/21

秋 眉雄

26
1999年7月から12月、2001年6月から2002年3月まで北海道新聞・日曜版に書かれていたものに一部書き加えたもの。上巻は南米〜アラスカ篇。下巻はユーラシア〜アフリカ篇。10年ぶりくらいの再読。2022/01/05

もえたく

9
「地図のない場所で眠りたい」で紹介されていて、遅まきながら読みました。アメリカ大陸からユーラシア大陸を通ってアフリカ大陸まで人類発祥のルートを10年かけて自分の脚力と腕力だけで辿った記録。新書なのでアッサリしている部分もありますが、写真が豊富で追体験した気分になれました。ペルーアマゾンの秘境民族と付き合い続けるために医学部に入り直し医者になった冒険家って、凄いとしか言えない。2014/08/30

KJ

6
尺度。今自分の中にある尺度は果たして正しいのか。それ以前に自分にとっての尺度とは何なのか。こうした疑問に対する答えは、自分とは全く異なる尺度で生きている人達と向き合う事で初めて見えてくるものかも知れない。コンドルになりたいという少年、サルを食べる原住民。関野氏が出会った人達は、その土地に根差したそれぞれの価値観の中で生きている。物質的な豊かさが無くとも、大切な事は親から子へとしっかりと受け継がれていく。彼らに生きる目的はない。その分今生きている事を味わい、噛みしめている。最後の関野氏の言葉が印象的だった。2013/06/08

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