内容説明
グローバリズムの浸透はいまや、産業革命に匹敵する規模の大転換を巻き起こしつつある。たとえば、ともに順調な発展を遂げながら、総合家電の東芝や日立、松下、NECは苦境から脱せず、トヨタ、ホンダ、日産など自動車産業は増益体質を維持している。その結果、規模の大小にかかわらず、消滅せざるをえない企業も数多く出始めている。勝負の分かれ目はどこにあるのか。ナショナル企業から地場産業まで豊富なフィールドワークの体験を持つ著者が、成功の条件をさぐる。
目次
第1部 成功から失敗へ急展開した日本(高度経済成長をよみ直す;経済大国という幻想;逆転の発想とは何か)
第2部 大不況を克服する「勝ち組」企業(「同じ」ものから「違う」ものへ;HOWではなくWHATに力を注ぐ;高くても売れるものを作る;ハードウェアを超えるビジネス展開へ;総合力は足すのではなく掛け合わせる;縦ではなく横の連携へ;環境と安全を味方にする)
第3部 負けないための「失敗の戦略学」
著者等紹介
森谷正規[モリタニマサノリ]
1935年、旧朝鮮生まれ。東京大学工学部卒業。日立造船、野村総研、東京大学先端科学技術研究センター客員教授などを経て、現在、放送大学教授。専攻は現代技術論
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