- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 選書・双書
- > ちくまプリマーブックス
内容説明
「ダニのような奴だ」とか「あいつは街のダニだ」など、嫌われものの代名詞のようにいわれるダニ。でも、ほんとうのダニってどんな生きものなのだろう。ほとんどのダニは自然界の中で生きている。豊かな森林の中では人が一歩歩くと2000匹以上のダニを踏みつけているという。ダニは自然界になくてはならない存在なのだ。彼らはどんな習性をもち、その生命を維持しているのか。
目次
第1章 ダニ・ノイローゼ
第2章 ダニ騒動
第3章 日本人の住居とダニ
第4章 本物の街のダニ
第5章 役に立つダニ
第6章 ダニのおもしろい習性
第7章 ダニ研究余話
著者等紹介
青木淳一[アオキジュンイチ]
1935年京都に生まれる。東京大学農学部卒。現在横浜国立大学環境科学研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポルトン
52
ダニに関わる様々なエピソードをダニの研究者である著者が書いた本。 『開封したままの食品と袋の口を輪ゴムなどで縛った食品でダニの繁殖率を比較した実験。 結果は両者に殆ど違いはなく両者ともかなりの数のダニが繁殖している事が分かった。』「そっか… 袋を密封してもあまり意味がないのか… 知りたくなかったな〜」的な話から、読んでるとゾワゾワする話、へえ〜っと関心する話まで。過去と現在の日本では虫の定義が大きく違う!って話は面白かったです。楽しい一冊でした。2019/03/02
ニッポニア
2
ダニを放牧するあり、複雑な環境を残した方が多様性を保つ、オーストラリア紙幣にダニ。バランスがよい、大量発生を押さえられる、ダニを介したコミュニケーション、頭から下ネタがでてきてガツンとやられる。2015/04/27
たくのみ
2
嫌われ者のダニの研究者青木淳一さんのエッセイ集。 病気の原因を「ダニのせい」とさわぐ世間に、本当のダニのことを教えてくれる本。 人を刺すのは全体の1%。畳は古くなるほどダニが減る。6万から60万種?とにかく種類も数も多い、いまだ未解明な生物。しかし、自然界では超重要な生物。読みやすいソフトな自然科学入門書です。2012/11/29
いせたろう
1
良書2018/10/08
釦
1
ダニ愛にあふれている。青木さん、あとがきで「楽しくて親しみのある本にしたかったけど狐や狸のように面白い話はやたらに転がってない」なんておっしゃいますが十分楽しく親しみのもてる本ですよ。読みやすい文章は精神安定の効果もありそう。ダニなんてどこが面白いんだ!?(でも実際見たことないなぁ)と言う人におすすめ。2015/02/02