ちくま文庫<br> バートン版 千夜一夜物語〈7〉

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ちくま文庫
バートン版 千夜一夜物語〈7〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 632p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480038470
  • NDC分類 929.763
  • Cコード C0197

内容説明

荒れ狂う海・逆巻く大波、巨大なルフ鳥、身の毛もよだつ人喰い巨人、恐ろしい“海の老人”…読み出したらやめられない驚異の大冒険、七つの航海を描く圧巻「船乗りシンドバッドと軽子のシンドバッド」。栄枯盛衰の人の世の習いが詩情あふれる東洋風の諦観的ペーソスのうちに静かに綴られる「真鍮の都」、ほかに官能に彩られた「女の手管と恨み」、「ジュダルとその兄」などを収録。

目次

船乗りシンドバッドと軽子のシンドバッド(第五百三十七夜‐第五百六十六夜)
真鍮の都(第五百六十七夜‐第五百七十八夜)
女の手管と恨み(第五百七十九夜‐第六百六夜)―王とその王子と側女と七人の大臣の物語
ジュダルとその兄(第六百七夜‐第六百二十四夜)
ガーリブとその兄アジブの身の上話(第六百二十五夜‐第六百四十五夜)

著者等紹介

バートン,リチャード・F.[バートン,リチャードF.][Burton,Richard Francis]
1821‐1890。イギリス生まれ。ヨーロッパ各地を放浪して育つ。大学中退後、軍に志願してインドに渡り、近東の諸言語・習俗を調べた後メッカ巡礼を果たす。ナイル川水源への探検、中央アフリカでの探検をはじめ、西アフリカ、ブラジル、シリアにまで足をのばした。奔放不羈、政府や上流階級と相容れず、晩年は辺境の領事として転々とし、生涯を終えた

大場正史[オオバマサフミ]
1914‐1969年。佐賀県生まれ。本邦初の『バートン版 千夜一夜物語』の完訳を遂げたほか、外国文学、性風俗をめぐる、多数の著書・訳書を遺した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

41
有名なシンドバッドはここで登場。知っている話とは大分違いましたが、やっぱり面白いですね。官能に彩られる『女の手管と恨み』はこれぞ千夜一夜の展開だと思いました。長めの話が多いので少し飽きた感はありますけどね。2024/02/01

ぷるぷる

6
流石にもう飽きたよなぁ、どうしようかなぁと思ったところで遂にシンドバッド登場。懐かしいけど同内容の話の繰り返しは3回位で飽きます。その後続く長編の方が結局面白い。「女の手管と恨み」は久しぶりのお話のマトリョーシカ状態で理解を超えたカオスっぷりを満喫。女の性悪さと男の意地汚さを語り合う構成が楽しい。「ジュダルとその兄」の兄貴のクズっぷりと無茶苦茶な終わり方も感嘆。最後の「ガーリブとその兄アジブの身の上話」は国をまたいだ兄弟の争いの話で布教の色もある内容。終わりそうで終わらず次巻に続いてしまうのもまた良し。2019/10/09

under

3
有名なシンドバットはやはり面白かった。そして『女の手管と恨み』に関しては入れ子構造次ぐ入れ子構造でこれぞ千夜一夜と思わされた。主人公ジュダルの冒険を描く「ジュダルとその兄』は千夜一夜物語にしては珍しくバッドエンド風味。2023/07/19

のら

3
シンドバッドってこんな話だったっけ? 昔読んだ絵本の内容を覚えていないのですが、どうも違うような気がします。シンドバッドおじさまは旅心に駆られ何度も船旅をするんですが、彼に学習能力はないのか⁉︎…と突っ込みたくなります。民族性の違いでしょうか。しかし、アラビアンナイトはその違和感を楽しむものなのだと、最近は思えてきます。ちなみに「ジュダルとその兄」は珍しくストーリーに比較的まとまりがあり、日本のおとぎ話のようでもあり、「らしくない」物語でした。あと4巻、頑張るぞ。2014/10/21

HIRO1970

3
⭐️⭐️⭐️子供の頃に読みました。2005/06/11

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