内容説明
今日的視点から都市社会学の古典を再検討。北海道・青森などでの調査を経て構築された鈴木理論を現代の視点から再検討し、あらためてその意義を問う。
目次
社会学研究の再構築にむて
第1部 鈴木栄太郎「都市社会学理論」の真髄(鈴木栄太郎の人となり;結節機関説立論の経緯と背景―結節機関説はどのように誕生したのか;鈴木都市社会学の理論的支柱と二元的実証性)
第2部 グローバル社会における鈴木都市理論(世界に誇れる「実証的社会学研究法」―理論構築につながる社会調査の方法;五〇年の歳月は「都市の骨格」をどう変えてきたか?;鈴木栄太郎が憂いていた「市町村合併政策」;グローバル社会における「実証的都市研究法」の再構築―ヨーロッパ都市と結節機関説)
第3部 二一世紀の村落・都市・国民社会論にむけて(鈴木社会学と聚落社会論をめぐって;結節機関説の導出と弘前駅前調査―調査から半世紀後の検証;結節機関説の継承と展開―青森県内機関調査から考える二一世紀都市)
資料編 リーディングス・鈴木栄太郎『都市社会学原理』(抄録)
著者等紹介
大谷信介[オオタニシンスケ]
1955年生まれ。筑波大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。社会学博士。現在、関西学院大学社会学部教授
山下祐介[ヤマシタユウスケ]
1969年生まれ。九州大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程中退。現在、首都大学東京大学院人文科学研究科准教授
笹森秀雄[ササモリヒデオ]
1925年生まれ。北海道大学大学院文学研究科社会学専攻修士課程修了。旭川医科大学名誉教授。2014年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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