ちくま文庫
やくざ親分伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480037886
  • NDC分類 368.5
  • Cコード C0136

内容説明

現代やくざの典型ともいうべき山口組三代目と、その突撃部隊を率いた男。また独自のネットワークを誇ったてきやの実力者。さらには流血抗争のヤミ市を制覇した男たち。世上に名高い親分衆は、何を考え、何を成し得たのか?強烈なる個性、度量の大きさ、貫禄の重み、発動される暴力…。七人の親分たちの素顔と実像へと迫る。

目次

第1章 新橋ヤミ市の梟雄―カッパの松こと松田義一
第2章 「光は新宿より」―実業家に転じた尾津喜之助
第3章 家名意識の改革を提唱―神農界再興に尽くした芝山益久
第4章 神農界の論客―詩人親分・坂田浩一郎
第5章 柳川組の栄光と挫折―反差別の行動派・谷川康太郎
第6章 “不屈の代紋”の盟主―山口組中興の祖・田岡一雄
別章 南洋を疾駆した大陸極道―異端の国際派アウトロー村岡伊平治

著者等紹介

猪野健治[イノケンジ]
1933年滋賀県生まれ。新聞・雑誌の記者、編集者を経て、フリーのジャーナリストとして活躍中。とくに、やくざ、右翼、総会屋などをテーマにした分野では、先駆的な役割を果たすとともに、現在も第一線で取材・執筆をつづけている
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感想・レビュー

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姉勤

18
稼業やカテゴライズは近寄り難くても人間的魅力で敬意や憧憬をよせてしまう人物はいる。本書では裏稼業で(テキ屋はまっとうな職業)名を上げ、上げるに足る働きと人望を集めた6人の親分と一人の自由人を載せる。戦後日本、瓦礫しかない焼け野原をサヴァイブするため人々は集まり、それを束ね導いた人物。決して表の教科書で評価されないが、復興の基礎を築いた。彼らは確かに違法な存在だったり、迷惑を被る人間も多く居て、それを否定もしないが、その違法はどうやって作られたのか、その法こそ彼らを造り出したのではないか?と疑問を呈ずる。2014/11/01

アイアイ

10
社会的疎外層、被差別階層は自らの自由な地平を求めて、さまざまな形で叛逆する。貧困や差別から組はほおっておいても自然と生まれてくる。「カネも地位も名誉もなかった。美しい女もいなかった。 信仰する余裕もなかった。しかしそんな状態の中で"何もないこと"の強さを身を持って知った」強い者を屈服させる真の親分たち。「生きる為には何でもあり」の戦後闇市から生まれた仁義なき闇の日本史親分伝。▽図書館2015/05/08

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