内容説明
軍事、医療、鉄道、教育…さまざまな分野で、新中国建設のために人生を捧げた日本人がいた。新中国の空軍創設に尽力した旧日本軍人から上海万博開催を助言した堺屋太一まで、日中関係を水面下で動かし、両国に友情の絆をつないだ日本人の物語。
目次
第1章 日中国交正常化の裏に秘められた人間ドラマ(「国交回復最大の功労者」と尊敬される角栄;角栄と大平が詠んだ漢詩の妙味と意義 ほか)
第2章 中国の革命戦争に参加した旧日本軍人たちの貢献(新中国空軍創設に寄与した航空隊のプロたち;中国革命の正義を同胞に伝えた「日本人解放軍兵士」たち)
第3章 建国の「インフラ」整備にかかわった人たち(新中国の医療を支えた日本人たち;新中国の鉄道整備に青春を捧げた人たち ほか)
第4章 文化大革命の嵐を生き抜いた日本人たち(報道・教育分野で偲ばれる人たち;不運な宿命を跳ね返した孤児たち ほか)
第5章 経済大国に邁進する時代で道しるべとなる人たち(躍進中国の市民から感謝される対中支援者たちの群像;中国の広告教育の礎を築いた成田豊 ほか)
著者等紹介
朱建榮[シュケンエイ]
1957年、中国上海生まれ。同81年、華東師範大学外国語学部卒業、同84年上海国際問題研究所附属大学院法学修士課程修了。同86年、総合研究開発機構(NIRA)客員研究員として来日。学習院大学で博士号(政治学)取得。学習院大学および東京大学の非常勤講師、東洋女子短期大学助教授を経て96年、東洋学園大学人文学部教授に就任。現代中国研究における資料発掘、日中関係分析におけるバランス感覚で定評。テレビ、新聞、雑誌などで積極的に発言している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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