出版社内容情報
【この本をお薦めします!~紀伊國屋書店松山店・横田麗子】
カフカ、イソップ、ランボー、川上弘美に村上春樹、内田百●に芥川……。古今東西から集められた短い短いお話。本当に「あっ!!」という間に読めてしまう短編ばかり。どこから読んでも面白い。さてカップラーメンができるまで、いくつ読めるかな?
内容説明
初の国産「超短編」アンソロジー。数文字から数百文字のミクロの物語、超短編とは、小説、詩、エッセイ、寓話…ジャンルの境界を漂いながら「短さ」によって生命を与えられた作品群の呼び名だ。古典と現代をつなぐ時の線上に超短編をとらえ、ホメロス、キャロル、カフカ、宇野千代、稲垣足穂、村上春樹、安部公房、川上弘美、筒井康隆などの作品95編を集めた。超短編入門のための解説も収録。
著者等紹介
本間祐[ホンマユウ]
作家。96年「くろ」でパスカル短篇文学新人賞優秀賞受賞。幻想的な短編小説を書きつつ、超短編の創作と普及に努める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Emperor
37
毎日寝る前に2,3編。海外作家が多く、これからの読書の幅を広げてくれそうな本でした。2019/01/22
メタボン
29
☆☆ 民話、神話、古典からの抜粋が多く、それのみでは味わいが薄いなと感じる作品が多かった。アンソロジーの趣旨としてはそれで良いところもあるが、私には消化不良だった。2023/02/06
Kouro-hou
16
超短編とは掌編やショートショートとどうちがうのか?その辺の境目を主張はしてますが、伝わってないような気が。238頁に97篇収録というコストパフォーマンスの高さ?ですが、ビアスの悪魔の辞典の一項目とか日記の一日分とか短詩とかが入り込んでて大変カオスです。古文で注釈が本体より長いもの、全編に用意された解説が本体より長いものもあります。著作権関係が大変だったようで、古典や民話が多めなセレクトでもあります。好みの作品を見つけるカタログ的な印象です。アンソロジーならではの並びの妙も1箇所ぐらいしかないのが残念。2015/01/30
サーフ
15
「超短編」と銘打っているが収録されている作品は小説、日記、落語はたまた新聞記事まで幅広いジャンルが収録されている。そのため「超短編」=ショートショートと考えている人にとっては期待はずれに感じてしまう作品かもしれない。個人的には寓話や昔話が面白くて、気になるジャンルが増えたことが収穫。川上弘美「おめでとう」村上春樹「牛乳」筒井康隆「天狗の落とし文」昔話「病気見舞」「どっこいしょ」などがよかった。2018/11/25
辛口カレーうどん
13
幅広い分野の非常に短い文章集。雰囲気で読む感じだが、想像力の世界が広がる。2016/11/14