集英社文庫
プラチナ・ビーズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 765p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087473445
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

脱走した米兵の惨殺死体が日本海岸で発見された。それがすべての発端だった…。同じ頃、米国防総省の下請け情報機関に所属するアナリスト・葉山は調査中にある情報を入手する。北朝鮮の権力中枢で、何かが起きている―。鍵を握る謎の言葉「プラチナ・ビーズ」とは?米朝の謀報戦を鮮烈に描く、本格スパイ小説の新鋭、入魂のデビュー作。文庫版のための特別描き下ろし短編『ミスター・オリエンタル』も収録。

著者等紹介

五條瑛[ゴジョウアキラ]
大学卒業後、防衛庁に情報・調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て、99年「プラチナ・ビーズ」でデビュー。「スリー・アゲーツ 三つの瑪瑙」で01年第3回大藪春彦賞を受賞

※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

33
2003年~2005年頃に初読。単行本で既読だが文庫書き下ろし目的で。シリーズ続編はスリー・アゲーツ、パーフェクト・クォーツ、ソウル・キャッツアイ。フィクションだが、現実に金達玄が失権しなかったら…または自殺せず復権していたらと考えてしまう。革命シリーズと同時に楽しめる。2004/11/18

Yuki

28
鉱物シリーズ第1作。情報分析官・葉山隆が追う(架空の)北朝鮮の情勢と、海軍調査員・坂下冬樹が追う米兵殺害事件が「プラチナ・ビーズ」というキーワードで絡み合う。20年ほど前の作品なので今は韓国も北朝鮮も、もちろん日本も経済情勢などが様変わりしているが、それでもリアリティを突きつけられる。軽はずみな行動が何に繋がるかわからないということを、食べ物が有り余っているということを、私達日本人はもっときちんと考えなきゃいけない。物語を推進する葉山の瑠実に対する青臭さが、心を熱くしてくれた。2019/06/18

扉のこちら側

28
再読。2014年1093冊め。防衛白書、要確認。宝石箱のシーン出だけ、サーシャの一人称が俺。2014/11/28

那由多

23
プロローグとエピローグを繋ぐために、壮大な本編が存在していると言っても過言ではないだろう。少年の呟きを、一人の男が叶えるまでの過程。日本人には価値が薄れたプラチナ・ビーズ。他国では、欲しくてたまらない宝。国の豊かさによって価値が変わるという当たり前のことに、改めて気づかされた。シビアな登場人物ばかりの中、責任と愛情豊かな田所先生は大変貴重でした。2021/01/10

kei302

23
葉山も阪下も結局エディの掌で転がされていただけ。 プラチナ・ビーズの正体を知って、必要としている、届くべき人たちの元には行き渡っていないことに憤りを感じた。2019/07/12

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