内容説明
1933年、ケストナーの本はナチスに焼き捨てられた。執筆を禁じられるなか、彼は子どものために広く知られたお話を語り直す仕事を続けた。「ほらふき男爵」「長靴をはいた猫」「ガリバー旅行記」…。リズムがちがう。光の当て方が微妙にちがう。これ見よがしの新解釈を持ち込んだりはしないのに、すべてが新しい。おなじみの物語の裏で、ケストナーの諷刺とユーモアがきらめく。挿画多数。
目次
ほらふき男爵
ドン・キホーテ
シルダの町の人びと
オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
ガリバー旅行記
長靴をはいた猫
著者等紹介
ケストナー,E.[ケストナー,E.][K¨astner,Erich]
1899~1974。ドイツの作家。はじめは諷刺詩人。新しい感覚と機知あふれる文体で脚光をあびた
池内紀[イケウチオサム]
1940年、姫路市に生まれる。ドイツ文学者
泉千穂子[イズミチホコ]
1965年、京都市に生まれる。翻訳家。東京大学大学院比較文学比較文化専攻博士課程中退。専攻ドイツ児童文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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