出版社内容情報
椎名 誠[シイナ マコト]
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内容説明
まだ“旅”があった時代、彼らは夜行の鈍行に乗り込み、行き当たりばったりの冒険に出た。記念すべき第一回遠征・琵琶湖合宿をはじめ、初期「あやしい探検隊」(東ケト会)を、椎名誠と沢野ひとしが写真とともに振り返る、青春グラフィティ。おなじみの面々が巻き起こす、珍事件・怪事件の数々から、「あやしい探検隊」シリーズの舞台裏が垣間見える。巻末附録として「東ケト会」の遠征隊パンフレットを収録。
目次
第一回あやしい探検隊・琵琶湖マムシ山合宿
式根島油照り砂ジゴク篇
神島のタコ的くねくねコーフン旅
のっぺり粟島蚊取り旅
館山のバカデカフライパン
「沢野ひとし」という生き物
一九七五年冬、粟島再上陸波涛篇
あやしい探検隊、冬山に笑われる
附録 残存する遠征隊パンフレット
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年、東京生まれ。作家。「本の雑誌」前編集長。写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。2013年には新雑誌「とつげき!シーナワールド!!」を企画・プロデュースした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
101
はっきり言いましょう。これは皆様におすすめできる本ではありません。古い写真を見ながら、二人のおっさんが訳わかんないことをダラダラと喋っているだけの本です。こんなのを読んで「面白い」って思うのは、初期のあやしい探検隊三作を読んで突如あやしい探検に目覚め、自ら鍋釜フライパンに寝袋テントを担いで野営生活をし、焚き火を囲んで、酒飲んで騒いだ大バカ者くらいしかいないでしょうね。えっ、私?もちろん面白かったです(笑)。懐かしいね〜。あの頃の怪しい探検隊が一番パワーがありましたね。★★★2015/04/02
ゆいまある
56
怪しい探検隊の初期の活動やメンバーについて、椎名さんと沢野さんが対談してるだけなんだが、そんなに深い話が出てくるでもなくさらりとしてる。初期の頃が面白かったのは、まだ皆が無名だったから。なる程。読むべき所がそうあるでもなく読み終わってしまった。陰気な小安、依田セーネンといった人材が既に亡くなられていたのはショックだった。椎名さんはフライパンが好きだということはよく分かった。2020/01/02
へくとぱすかる
30
たしかA5判で出ていた本。文庫だとこんなにコンパクトになるんだ。シーナさんが初期を沢野さんと振り返った本で、あの「あやしい探検隊」時代のオモシロ回想記。みんな青年とはいえ、家庭も仕事もあるのに、よくこんなキャンプ、焚火に集中できるなぁ。四人組のシーナさん、沢野さん、目黒さん、木村さんは、今でも座談会の本を出している仲間だが、シーナさんが、今では自分のことを「おじいさん」呼ばわりしているわけだから、時代の移り変わりは残酷だ。あいかわらずお元気なのがなにより。「赤マント」とは違った味も読みたくて、の衝動買い。2015/01/30
ikedama99
9
副題が「あやしい探検隊青春編」・・その通りの、初期あやしい探検隊の思い出話・・と思えばよい。島や海岸などでの重い荷物を持ってのキャンプ・・という、基本を押さえたころの話しなので、食べ物よりも所行の砲がメインかも。依田さんと陰気な小安さんがすでに鬼籍に入ったのは寂しい。 原作にあたりたくなった。2015/04/01
santiago
7
病院のロビーに置いてあったものを読了。入院患者が置いていったのだろう。内容は「わしらは怪しい探険隊」の裏エピソードというか、脚色されていない実態を椎名誠と沢野ひとしの対談で振り返るというもの。椎名と沢野の遠慮会釈がない言葉のドツキあいが面白い。「怪しい探険隊」は今でも時々読み返しているので、当時のメンバーで既に鬼籍に入っている人がいると初めて知って少しシンミリした気持ちになる。2017/05/09