内容説明
「人を殺す経験をしたかった」2000年5月1日、春のうららかな日に見知らぬ主婦を殺害した普通の少年の不条理とは何か。
目次
第1章 退屈な殺人者
第2章 「命のやりとり」
第3章 「異邦人」
第4章 「私には特に苦しいと思った時代も楽しかった時代もない」
第5章 「裁き」
著者等紹介
森下香枝[モリシタカエ]
1970年に生まれる。1996年より「週刊文春」記者に。神戸の少年A事件、和歌山毒カレー事件、世田谷一家殺人事件、北九州少女監禁事件など主に事件取材を担当。「林真須美の謎」(週刊文春編・ネスコ・文芸春秋)、「『少年A』この子を生んで…」(「少年A」の父母著・文芸春秋)を取材・構成した
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SUPERNEET
1
人が人を殺してはならない理由の一つに「誰かを殺すのであれば、自分もまた誰かに殺されても文句を言えない」というものがあると思うが、仮に「自分は殺されない(という前提が成り立つ)」のであれば殺人というのも一つの(とても身勝手ではあるが)自己表現になるのではないかと思う。だとすれば、こうした事件も起きるべくして起きたのであろう。或いは自分もたまたま踏み切れないだけなのかもしれないのだし。2008/11/30
ちゃびたん
0
★★★☆☆
HANAKO
0
個人的には、周りの人が語る彼をもっと読みたかった気がする。 すごく丁寧に取材したのが伺える本ではあるんだけど。 取材する能力と、それをまとめる能力は、違う種類の能力かも。。。辛口。 2007/11/09
里中
0
印象的なことは人を殺してしまったことです。 「週刊文春」記者による徹底取材ノンフィクション 「人を殺す経験をしたかった」 2000年5月1日、春のうららかな日に見知らぬ主婦を殺害した普通の少年の不条理とは何か2003/07/22