内容説明
現代人にとって俳句の面白さはその謎めいたところにある。自らの俳句との出会いをつづった表題作他、永田耕衣、角川春樹、中曾根康弘他、個性的な現代俳人を分析したり、実際の「句会」を実況中継するなど“俳句という遊び”を満喫する好著。
目次
青春俳句講座
今日の俳句
新人類俳句ベスト30
若手俳人異名帳
新鋭俳人の句会を実況大中継する
気になる俳人たち
現代俳句作家10人
顛倒する思い
変化球の行方
豚に真珠
『悪霊』の諸句
純情のひと
恭二八十句(小沢実選)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェアー
9
「実用」でも「青春」でもない(笑)。そもそもいい俳句とよくない俳句がよくわからない。「俳句とは、他人が俳句と認めるものだ」という定義にも、なるほどと思う反面、それでいいのか、とも思う。 ただ、多く取り上げられている俳句を読んでいると、なんとなくいいなあと思うもの(ごく少数)と、よくわからんなあ(大多数)の区別は自分の中でできてきたようにも思う。 2020/07/08
こまいぬ
3
俳句との出会いと青春の1つの季節とのわかれまでを書かれた表題作をとても面白く読んだ。偶然手に取ったけれども、前に読んで面白かった句会、歌会のドキュメントの著者の方だと気づく。あとの俳句についての評論は私には難しすぎたけれども、知らなかった俳句をいくつも読めて楽しかったし、著者の俳句への熱量を感じられた。2022/06/13
三柴ゆよし
2
いわゆるハウツー本の類ではないので、それを期待している人は残念ながらお呼びでない。表題作では、著者が学生時代に没頭した句会の楽しさを述懐しつつ、俳句という遊びの素晴らしさについて語る。若手俳人を集めて行った句会の模様を実況中継するという企画も併録されていて、別段俳句に興味があったわけではないのに、勃然と創作意欲が湧いてきたような気がする。読んでしばらくは五七五でしかものを考えられなくなります。2010/05/08
豆ぐみ
1
(読んだのは1988年発行福武書店版)2021/11/16
青縁眼鏡
1
素晴らしい入門書。何度でも繰り返して読めると思う。2016/07/16
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