内容説明
半ズボンに坊主頭、リュックを背負って九州、山陰、東北とぶらりぶらりの珍道中。「わしも山下清に毛のはえたような男です」という言葉を耳にした清は、「ぼくのどこに毛がはえるとあなたになるのですか」―。笑いを誘い、かつ考えさせられる文章とスケッチで綴る放浪記。
目次
九州あちらこちら
阿波のバカ踊り
山陰ぶらりぶらり
港と黒ん坊
男湯と女湯
東京の「日本一」見学
しし踊りとグレート・デン
仙台の七夕まつり
竿灯と秋田犬
山寺のすべり台
将棋風呂
紙の大仏
加治のサクラを見た
蛍いか
ゆで卵となま卵
サイン病
どこでも少佐
うちの家内
ジェット機をみる
放浪よさよなら
著者等紹介
山下清[ヤマシタキヨシ]
1922‐1971。貼絵画家。養護施設八幡学園で貼絵を習い、急速に才能をのばす。点描派風の作品は、卓抜な描写力を示し、式場隆三郎、戸川行男らの世話で世に紹介され、画壇や識者を驚かせた。1940年、学園をとびだした後、放浪・帰園をくりかえし、“日本のゴッホ”“裸の大将”と呼ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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