ちくま文庫 遥かなるブータン―ヒマラヤのラマ教王国をゆく

後藤 多聞【著】

筑摩書房（1995/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 385p／高さ 15cm
• 商品コード 9784480030863
• NDC分類 292.58
• Cコード C0126

内容説明

ヒマラヤの秘境に生きる竜王の国ブータン。遊牧文化と稲作文化がまじりあい、時間はゆったりと流れる。そして神秘のラマ教文化が生活に溶け込み鮮やかな原色の世界に彩られていた。何年か前の日本をほうふつとさせるなつかしさと共に鮮烈な驚き…。世界初の長期踏査を果たしたＮＨＫ取材陣によるブータン縦断紀行。写真をふんだんに用い、神秘の国ブータンを紹介。

目次

１　遥かなるブータン
２　竜王の国をゆく
３　王都の仮面祭り
４　パロ盆地を訪ねて
５　聖なる仏教王国
６　幻の遊牧民を求めて
７　王家の谷ブムタンへの旅
終章　近代化に向かって

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[志村真幸]

　1983年に日本放送出版協会から出た単行本の文庫化。 　著者は1982年にNHK取材班の一員として、ブータンを取材した人物。国外のテレビが入るのは初めてだったといい、ブータンを紹介する貴重な機会となったという。 　本書は、その旅のあらましを語ったもの。 　国王はじめ政府中枢部のひとたち、仮面の祭り、熱帯の森林でのヒルとの戦い、ラマ教の僧侶や僧院、そして庶民に息づく信仰。 　多数の写真も使われ、ブータンのようすがよくわかる。 　取材のたいへんさも、はしばしから伝わってくる。

2019/12/29