内容説明
『コラムは踊る』『コラムは笑う』に続くエンタテインメント評判記第4弾。植木等の軽やかな動きに拍手を送り、〈とんねるず〉の体育会ノリにわくわくし、黒沢明の映画アクションに酔う…。映画からテレビ、ラジオ、舞台まで斬れ味冴えるコラム60篇に加え、映画批評を考える二つの対談を収録。
目次
〈とんねるず〉と植木等
「ニューヨーク・ストーリー」とウディ・アレン
刺激的な「ブラック・レイン」
「ニュースステーション」の特性
〈とんねるず〉をどう評価するか
松田優作の死とカーク・ダグラスの自伝
大阪賛歌―「どついたるねん」
マイケル・J・フォックスの一人四役
1990年の顔
「恋人たちの予感」と「シー・オブ・ラブ」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
52
1989年から92年にかけてのコラム集。映画「ブラックレイン」のこと、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のことや「羊たちの沈黙」についてなどが興味深く読めた。あと<三文役者>殿山泰司伝、ミステリとジャズが好きだった彼の著書が懐かしくなった、もう一度読みたくなった。2016/05/13
gtn
2
著者はとんねるずを高く評価する。89年当時、「みなさんのおかげです」が裏の「ザ・ベストテン」を破り、「ねるとん」は「今夜は最高」を屠った。また、他にレギュラーといえば、ラジオのオールナイトニッポンのみであり、当時から寡作であったことが分かる。2018/06/28
unterwelt
1
1989年から1992年にかけてのエンタテインメントに関するコラム集。リアルタイムで見ていたものは無いのであるが、「ビデオテープが普及し始めたころには<ビデオで映画をみるのは不純!>という人たちがいた。映画は映画館で見るべきものという固定観念があったからだ」なんて文章を読むとビデオテープをアマゾンプライムやネットフリックスに変えれば今の時代に成り立ってしまうのではと思ってしまう。2021/10/25