内容説明
恋人ふたりを死に至らしめた公妃の恐しい淫乱とは。臨終の床から妻を蘇らせた夫の浮気とは。１６世紀中葉フランスの一地方の王妃マルガリータが現実の事件に基づいて描いたと言われる香りゆかしい艶笑物語。みだらな濡れごとから、貞潔で至福に満ちた愛が生まれることもある。人間の情欲の奥深さ、愚かさを知りぬいた、フランス版デカメロン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amemosky
1
萩尾望都の「王妃マルゴ」に参考文献として挙げられているナヴァール王妃の七日間物語。「デカメロン」に範をとって、旅の途中ある修道院に居合わせた人々が交代で物語るという形式。奥方様殿様方の艶聞集みたくなってますが、面白いのは”ほんとうにあったこと”縛りがあるので、登場人物が実在の誰にあたるのか推定されていること。ナヴァルのアンリの母ジャンヌと父アントワーヌの逸話も。2018/04/27
katsu
0
健康な男子でも読み通すのはきついと思う。なぜこれが名作といわれているのかも含め、 https://secret.ameba.jp/igusahachi/amemberentry-12687156016.html 参照。2021/07/19
