内容説明
ギリシア神話のなかでも、もっとも物語性ゆたかな三つの物語を、子供に語るかたちをとって美しく綴った名著。美しいアンドロメダを救うペルセウスの冒険、金皮の羊を求めて旅するアルゴー艦の勇者たち。そして輝きのうちにも悲しみを伴ったテセウスの生涯。子供に読みきかせるにも好適な物語。原著から、本文庫のための初訳。
目次
ペルセウス
アルゴー号の乗組員たち
テセウス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
471
有名な英雄や女神のごく一部を除いては、ギリシア語の固有名詞に惑わされる。しかしながら訳者の「そこにはこだわらずに読んで欲しい」という言葉に後押ししてもらった。そもそもキングズレイが我が子向けに書いた、いわばYA小説だそうで、固有名詞を除けばとても読みやすく魅力的な内容になっている。欧米文化を理解するために聖書を読んだこともあるが、ギリシア神話は聖書と二人三脚するくらい、彼らの文化の礎であると思う。手元に置いて読み返したい作品。2021/03/01
うえ
3
「ヘラクレスとプロメテウスはケイロンを悼んで涙を流し、ペリオン山まで行って埋葬した。しかし大神ゼウスはケイロンを星々の間に持ち上げたので、ケイロンは遥か南方の空かなたに荘厳で穏やかな姿で永遠に輝き続けている。そしてやがて英雄たちは死んだ。雄弁な老人ネストル一人を除いて。そして勇猛な子孫たちを残し…かれらの名声もやはり今日に至るまで伝えられている。なんといってもかれらは十年に亙るトロイア攻城の戦いに加わったのである。そしてその話はいわゆるホメロスの手になる本の、この世で最も誉れ高い二大詩歌に収められている」2025/03/16
ふあ
1
物語調で読みやすかった2018/06/15
愁
1
アルゴー船の物語を大きく扱っています。オルフェウスファンとしては、これは押さえておかないと!ギリシャ神話物の中では読みやすい方の書籍だと思います。
ちえぞー
1
再読。文体古めかしいけれど、筋の面白さにぐいぐい読める。2013/10/19
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- 和書
- K 〈2〉