出版社内容情報
関東大震災でなぜ多くの朝鮮人が殺され、虐殺は忘れ去られたのか。このテーマを追い続けてきたジャーナリストが新資料を駆使して真相を解明する決定版震災論。
【目次】
内容説明
関東大震災で多くの朝鮮人が殺されたのはなぜか。荒唐無稽な流言に人びとが脅えたのはなぜか。百年を経た今も謎の歴史に迫るため、陸軍の記録、小学生の作文、海軍練習艦の無線傍受録、隠されていた閣議の決定、恩赦をめぐる行政文書など新たな手がかりを読み解き、実際に何が起きていたのか、多くの犯罪者が罪に問われなかったのはなぜか、虐殺はなぜ忘却されたのかを徹底追及。人間の行動の深層にあるものを冷静に問い続けるジャーナリストによる関東大震災研究の集大成。
目次
第一章 埼玉で何があったのか
第二章 横浜で何があったのか
第三章 神奈川県知事の報告書
第四章 練習艦磐手の傍受記録
第五章 東京で何があったのか
第六章 「不逞鮮人」の正体
第七章 忘却のメカニズム
著者等紹介
渡辺延志[ワタナベノブユキ]
1955年、福島県生まれ。ジャーナリスト。歴史をめぐる謎や歴史認識を主なテーマとし、『歴史認識 日韓の溝』(第二七回平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞)(ちくま新書)などの著作がある。2018年まで勤務した朝日新聞では、青森市の三内丸山遺跡の出現、中国・西安における遣唐使の墓誌の発見、千葉市の加曽利貝塚の再評価、神奈川県での日本最古のキリシタンの信仰画の確認などの報道を手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。