筑摩選書<br> 弱いニーチェ―ニヒリズムからアニマシーへ

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筑摩選書
弱いニーチェ―ニヒリズムからアニマシーへ

  • 小倉 紀蔵【著】
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  • 筑摩書房(2022/09発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480017567
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0310

出版社内容情報

ニーチェの言う「超人」は、弱い人間だった。世界哲学の視点からニーチェを読み直して見えてくる生命力あふれる人間像に混迷の時代を生き抜く新しい力を見出す。

内容説明

ニーチェは一般のイメージとは異なり、「強い」価値や精神を否定していた。ニーチェの言う「超人」とは、「弱い」方向へと疾駆する、人間の生んだ「高い価値」とは無縁な総合的人間である。超人のなかでは、無数の他者やものやことが闘争しており、その過程で偶発的に生まれる“あいだのいのち”を感受して生きること(=アニマシー)こそニーチェが目指したものだった。世界哲学の視点からニーチェを読み直すことではじめて見えてくる生命力あふれる人間像に、混迷の時代を生き抜く新しい力を見出す。

目次

第1章 ニーチェを考えるための前提作業
第2章 動物としての人間
第3章 あいだのアニマシー
第4章 ニーチェにおける生・ちから・自己
第5章 東洋哲学とニーチェ
第6章 解放するニーチェ

著者等紹介

小倉紀蔵[オグラキゾウ]
1959年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は東アジア哲学。東京大学文学部ドイツ文学科卒業、韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

99
ニーチェの思想は生涯最後に取り組んだ「動物としての人間」こそ重要とする。生きるとは完全に偶発的・主観的かつ卑小なものであり、弱々しく毀れやすい人こそ真の強者とする。自らの内に対立する感情や衝動を共存させるカオスが、超動物としての超人間を実現させるのだと。宗教やイデオロギーは道徳的価値を強調して本質的な卑小さを破壊し同一化を希求しており、道元の「知り尽くせない世界の複合体」を体得できるアイデンティティなき者こそニーチェの説く「総合的人間」とするのだ。「人は弱さを肯定して生きろ」と、重い命題を突きつけてくる。2023/01/10

kana0202

3
変な本だが、なかなかおもしろい。小倉の哲学も混じっていると言ってよいと思う。生命観を三つに分けるという根幹の発想は生命主義の理解にも役立つし、宗教の理解にも役立ちそう。最後のところは流し読みした。関係性の中で生まれる生命感というのは、しかし、なかなか直観的には理解しづらい。個にこだわりすぎてはいけないし、大きな、全体論的なものにこだわるのもよろしくないというのはよくわかる。2023/05/08

クラウド

1
これまでのニーチェ読解をひっくり返すという意欲を感じる1冊であった2024/03/13

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