出版社内容情報
岡本 雅享[オカモト マサタカ]
著・文・その他
内容説明
地域を跨ぐ、地域をつなぐ地域学。列島に広がる出雲の足跡を手がかりに日本の成り立ちを問いなおす。
目次
序章 全国“出雲”再発見の旅
第1章 大和神話との矛盾から解く列島の出雲世界
第2章 出雲を原郷とする人たちを探す鍵―地名や神社で辿る列島移住史
第3章 国引き神話と新羅・高志
第4章 能登・越中・越後の出雲を追って
第5章 沿岸から内陸へ―越後から会津・北関東への道
第6章 瀬戸内と関門海峡を渡って
第7章 出雲と大和―畿内への道
終章 日本海交流の鍵=ミホススミに光を!
著者等紹介
岡本雅享[オカモトマサタカ]
1967年出雲市生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、福岡県立大学人間社会学部教授。専門は政治社会学・民族学。地域や国を跨ぐ日本型Ethnic Studiesとしての出雲学を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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tamami
49
ざっと読み。『古事記』『日本書紀』で語られなかった隠された出雲国の姿を『出雲国風土記』等の伝説・説話により復元を試みるとともに、出雲に関わりのある地名や神社等を辿ることによって、列島における出雲を原郷とする人々の移住の歴史を紐解く。諏訪を原郷とする自分としては、諏訪の神様と出雲との関わりを確認したく手にした本書であったが、著者の方法では、出雲と諏訪の直接的交流の痕跡は少なく、タケミナカタの出自についてもやや期待はずれの結果となった。著者は出雲と関わりのある地名や神社を、西日本から北陸、関東を中心にくまなく2022/09/14
takao
2
なぜ、出雲から移住?なぜ、出雲のみから全国に? 2023/07/20
Akiro OUED
2
移住した先で最初にやること。中国人は中華料理屋を開く。イスラム教徒はモスクを建てる。出雲人は神社を建てた。出雲という地名が島根より新潟のほうに多い。意外。八岐の大蛇や因幡の白兎に国譲り。古事記の中で出雲の神々のプレゼンスは大きい。卑弥呼は出雲とどう対峙したのか。興味は尽きない。2022/12/20
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