感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちい
4
日本敗戦が濃厚になった頃の、自分は日本に捨てられ、葬られるかもしれないと怯える心の動きや、収容後、終始自己保身のために嘘で繕い、身内にまで疑心暗鬼になる様子が、赤裸々に書かれている。また、日本が犯した数々の惨たらしい非人道的な行いには、にわかに信じられないが、事実は事実として認めるべきなのだろう。 本文にある、戦犯を「真人間」へ改造するという共産党の行なった政策が全て真実なら(無理矢理書かされていないのだとしたら)、毛沢東が人々から絶大な支持を得ていたというのは理解できる気がした。最後まで面白かった。2023/09/17
すいれん
2
一族の地に足がついた生活の章が興味深い。…逞しさってどん底をみなければ備わらないんだろうな。生かされた人生だったのか、殺されなかった人生だったのか。どっちなんだろう。巻末の年表とか人名索引とか、便利。筑摩叢書も要チェックせねば。リストみてびっくりした。2016/01/04
悸村成一
1
読了5冊め。図書館本。絶対王政が立憲君主制(議会開設)に移行しなかった1例。本文約738枚。2021/01/23
匂當内侍
0
書庫公開2017/04/13