目次
序章 吉野ケ里遺跡と邪馬台女王国
第1章 謎の所在
第2章 旅程の謎
第3章 戸数の謎
第4章 遺跡・遺物の謎
第5章 矛・戈・剣・鏡の謎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hyena_no_papa
1
安本美典氏著で吉野ヶ里遺跡関連の1冊。長年の邪馬台国論争の中で、この吉野ヶ里遺跡の発見された意義を安本氏の持論と具体的データに基づいて解説。冒頭の古田氏批判は真骨頂と言えよう。三角縁神獣鏡についても言及しているが、この後で発見された景初四年銘鏡についてはどのような所感をお持ちなのかトレースはしていない。吉野ヶ里遺跡の保つ意味についてかなりの程度参考になると思うが、やはり安本氏のバイアスがかかっていると感じる人もいるかも知れない。その点を含んだ上で読むならば、有意義な書冊であると言っていいだろう。1989/07/12