「愛されたい」を拒絶される子どもたち―虐待ケアへの挑戦

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784479792109
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0095

内容説明

虐待された子どもの心と体をどう癒すのか?ベストセラー『凍りついた瞳』から10年。虐待ケアの現場を追った渾身の書き下ろし。

目次

第1章 ペンギンハウス―赤ちゃんの心を癒す一軒家(手引書のない仕事;赤ちゃんだというのに…;「重い虐待」を背負った子どもたち ほか)
第2章 あすなろ学園―育て直しの子ども病院への挑戦(「舞が死んじゃう!」;六年間の暗闇;あすなろ学園、入院の日 ほか)
第3章 家族再生を支える人々―子どもの未来を守るために(前例のない行政施設「宮城県子ども総合センター」;養育者トレーニングの試み「神戸少年の町」;「ペンギンハウス」のその後―癒しへの一歩 ほか)

著者等紹介

椎名篤子[シイナアツコ]
1955年生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。フリー・ジャーナリスト。子ども虐待を医療側からレポートしたことをきっかけに、虐待により傷つき大人になった人たちの声を受け取るようになる。虐待児の早期発見、予防と社会的な取り組みを充実させる児童虐待防止法の必要性を痛感し、二〇〇〇年の立法に関わる。現在は、帰るべき家のない子どもの自立援助ホームの全国的設置と、保護した子どもを治療的環境で育てるシステムの充実のために、全国で講演、NPO活動をしている。2004年、エイボン教育賞受賞。日本子ども虐待防止学会副会長。児童虐待防止全国ネットワーク理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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七月せら

18
虐待→保護→児童養護施設なのかと漠然と考えていましたが、→の部分に様々な人々の尽力やケアがあることが大変良く分かりました。暖かい家ときちんとした食事と何かに怯えなくていい生活を用意するだけでは癒せない傷を抱えている子ども達。虐待という方法でしか自らの子どもに接することのできない親達。彼らをどう支援していくのかはまだまだ手探りの途中ですが、さまざまな意義ある取り組みが積み重ねられていくことを祈ります。2016/10/23

sakichi

3
大人の6年と子供の6年は違うんだなぁ。このように多大な尽力で被虐待児に向かい合う大人がいる一方で母美由紀が体験した酷い対応の大人もいるってことか。やはり児童相談所の迅速な介入は必要だ。2015/05/14

Take Takeko

2
「聖母託児園のペンギンハウス」乳幼児を一軒家で育て直すグループホームの試み 愛着形成。「三重県立小児診療センターあすなろ学園」児童精神科 入院病棟(愛着問題行動?への対応 親のケア 小学校分校)入院前からの関わり 帰れる家や学校。兵庫県から「コモンセンス・ペアレンティング」暴力に頼らないしつけ。「宮城県子ども総合センター」活動1児童精神科2地域学校と連携3市町村支援や研修4母子のメンタルヘルス5発達障害、診療1発達2不登校3虐待4乳幼児と母の子育て支援5子の精神科デイケアと関係機関への助言や研修。→2016/04/30

のち

2
児童虐待を受けた子供を軸に、それを支える大人の取り組みや行政のありかたを描く本。虐待というと、子供への関心や愛情の薄さからおこる行為かと思っていたが、決してそうではないのだということを知り、子供はもとより、親側へのアプローチも大切なのだと知った。一度受けた傷は癒えることがないのだろう。誰もが傷つかずにいられる社会を望みたい。2012/09/10

りお@積読本増加中

1
「このままでは大きくなれない、赤ちゃんのときに戻って自分を育て直してほしいという子供の必死のサイン」という部分で必ず涙が出る私は何なのだろう。育て直してほしいのかな、自分自身。2016/04/24

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