出版社内容情報
「ママがいい!」「ちがう!」「買って買って!」と大泣きやかんしゃく。子どものグズグズにはちゃんと理由があるのです。
内容説明
多くのママたちが、子どもの「いや」を前にして、どう関わればいいのか自信がもてず困惑しています。言いだしたらきかない。でも言いなりになるのも…。しつけとは何か?ママたちの質問に答えながら、理論に基づいた具体的なしつけ方をアドバイス!
目次
第1章 子どもの「いや」はなぜ起こるのか
第2章 “いやいや脳”の5つの役割
第3章 子どもはどうやって「ことば」をおぼえていくのか
第4章 どうやってしつけをすればいいのか
第5章 親子のSOSサイン
第6章 ママ自身のSOSサイン
著者等紹介
大河原美以[オオカワラミイ]
東京学芸大学教育心理学講座教授。博士(教育学)。臨床心理士・家族心理士・学校心理士。1982年東北大学文学部哲学科卒業。児童福祉施設の児童指導員として勤務後、1993年筑波大学大学院修士課程教育研究科修了。精神科思春期外来、教育センターなどの非常勤カウンセラーを経て、1997年より東京学芸大学。専門は子どもの心理療法・家族療法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
42
幼児の感情コントロールを司る『いやいや脳』と『おりこう脳』。感情の形成、安定、抑制、成長を手助けするには、子に対する【共感と承認】がなにより大切だという話でした。『いやいや脳』の暴走は母親に愛されているという実感で安心・安全を高めながら、小学生になるころには『おりこう脳』による制御が可能になると理論付けています。しかしながら難しい話を展開している訳ではなく、母親からのQ&Aで実例を取り上げながら具体的なアドバイスを挙げています。SNSの「いいね!」の気安さを見習い、自然に子供に共感出来たらなと思いました。2017/03/22
Lwsika
15
『それは、もう、覚悟するということです。寝顔のかわいさに免じて「かならずこの時期はすぎていく」と信じて成長を待ちましょう』いやいや、そこは言われなくても分かっているけれど、それに免じて全て解決済ならこの本を手に取ってはいないんですよねぇ。おりこう脳は4歳児くらいから機能するとのこと。問題の息子は3歳になったばかり。書かれていることはだいたい実践している内容だった。イヤイヤ脳と向き合いつつ、成長を待ちましょうということか。2017/04/05
u1
13
イヤイヤ期の絶頂期を迎えたため、読んだ。とても参考になった!そして反省した!外出時に癇癪を起こしたときや、地面でひっくり返る行為への対処、しつけるべきかどうかの微妙なライン、わがままなのか年相応の反応なのかの判断など、非常にタメになった。ママ友への気遣いによるストレスや、いじめの加害者になるケース、出産後の母親自身の精神状態の変化、ありとあらゆるケースに対応しており、脳の仕組みにまで言及しているので、男性目線としても分かりやすく、論理的で、子育てへの疑問がいくつか解決できた。まずは、抱きしめたい。2021/03/23
shoko
12
子どもの「いや」はなぜ起こるのかを、脳の発達に紐づけて解説し、いやいやへの対処法を指南する内容。がまんする力というのは、原始的な不快感情と理性が葛藤した上で折り合いをつけられるようになること。その健全な発達のためには、不快感情の衝動を承認すること、子どもに共感して感情の社会化を促すこと、子どもの命と健康を守るための枠組みを守ること、が親の役割として重要だということが書いてあった。基本的に良書だと思うが、「子は母から生まれたので「ママがいい」と言うんです!」というパートが急に非科学的なにおいがしてガッカリ。2025/03/09
こばまゆ
8
大河原さんの本4冊目。読みやすい。基本がわかる。でも、親としての覚悟を持つことが出来ないから悩むのであり、持とう!その期間はすぐ終わる。というのも、もっともだけど、それじゃあ、子育ては救われない。でも、基本を知っておくのは大事なことだと思う。知識として○。でも、これでは、深い悩みの親は救われない。2017/11/22