内容説明
なぜかイライラしてしまうとき、ふさぎ込んでしまうとき、悩めるあなたを励まし、救う。離れたくても離れない不満や不機嫌を上手に手放す本。
目次
第1章 人はなぜ不安になるのか(不安を手放せない人たち;生きるのがつらいのは当り前 ほか)
第2章 なぜ自然なつきあい方ができないのか(幸せは人間環境で決まる;他人を攻撃することで「安心」を求める ほか)
第3章 本当の自分が見えているか(不安をしずめるための仮面;迎合する人は心の中に借金がある ほか)
第4章 面倒な人たちに振り回されてはいけない(依存欲求から生じる心と体の不調;我慢するほど病気になる悲劇 ほか)
第5章 不安に負けない心の持ち方(覚悟を決めれば勇気が湧く;苦しいときに何を思うか ほか)
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を卒業、同大学院社会学研究科修士課程を修了。早稲田大学名誉教授、ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問。ラジオ(ニッポン放送系列)のテレフォン人生相談のパーソナリティを40年以上つとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
27
大切な能力は、質の悪い人と質のいい人を見分ける能力(27頁)。人は見た目が9割とはいうが、心理に切り込むとそれはどうなのか? 人を見る眼がないために、変なのを雇って不祥事で謝罪する人事も多いではないか。 不安に耐えられる人は病気にならぬ。不安に耐えられなくても、反社会的行動する人は病気になりにくい(35頁)。不安な子は相手によりいじめられる側になれば、いじめる側にも(101頁)。大金持ちが豪邸、貯金があり、大成功者だが不眠な人、夫婦関係がうまくいかぬ子供が心理問題を抱える家庭もある(134頁)。2015/03/13
ぽんぽこ
2
生きるのはつらいことで、イヤなことは毎日起こるもの。とあるのは理性では理解できるものの、ずっと目を逸らし続けていたことだったのでドキっときました。たくさん仕事があることに対して「これだけ仕事があることは幸せだ」と思えるなら理想ですが、やはり過労死や過労自殺していく人を考えるとちょっと冷たいんじゃないかな……とも思います。2023/07/17
まさる
1
はじめにの文章中「人が最も恐れるのは不幸ではなく、不安」「人が最も求めるのは幸せではなく、安心」という言葉が胸に響いた。不安を恐れるあまり、逃げたり人を出し抜いたりしてしまう。人間関係がうまくいかない理由は心に葛藤を抱えているからである。敵意を持ちながらも依存しているからである。認めたくないけども、著者の言うとおりだと胸が痛い。自分のなかの不安に目を向け、生きていくことは自分にしかできない尊いことだと思う。目をそむけるから怖いのだ。この本を手にとった時点で、あなたは自分と向き合っている。未来は明るい。2018/02/24
ichigoo
1
第5章の「不安に負けない心の持ち方」は読んでいてなるほどなと思った。「不安な人は生きるほうにエネルギーが行かない。不安でエネルギーを消耗する」という文章を読んで、不安なんかで人生無駄にしたくないと強く感じた。2016/02/19
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