さみしくてごめん

個数:
電子版価格
¥1,760
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

さみしくてごめん

  • 永井 玲衣【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 大和書房(2025/06発売)
  • クリスマスポイント2倍キャンペーン(~12/25)
  • ポイント 32pt
  • ウェブストアに102冊在庫がございます。(2025年12月15日 06時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479394532
  • NDC分類 104
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「わたしはいつまでも驚いていたい。こわがっていたい。絶望して、希望を持ちたい。この世界から遊離せずに、それをしつづけたい。世界にはまだまだ奥行きがあるのだから。」

今、もっとも注目される書き手、永井玲衣の最新刊!


哲学は心細い。さみしい。だがわたしは、さみしいからこそ哲学をしているような気がする。生まれてきたことがさみしい。わからないことがさみしい。問いをもつことがさみしい。問いと共に生きることがさみしい。(本文より)

ことばが馬鹿にされ、ことばが無視され、ことばが届かないと思わされているこの世界で、それでもことばを書く理由は何だろう。わたしの日記は、戦争がはじまって終わっている。あの瞬間から、日記は戦時中のものとなった。
だが、ほんとうにそうなのだろうか。戦争はずっとあったし、いまもある。わたしが絶望したあの戦争は、いまもつづいている。だからあの日記はすでに戦時中のものだったし、この本も、やはり戦時中のものである。
とはいえ、わたしたちの生活に先立って、戦争があるわけではない。生活の中に戦争が入り込むのだ。どうしたって消すことのできない、無数の生の断片があるのだ。たとえ「対話」ができず、あなたのことばを直接きくことができなかったとしても、決して「ない」のではない。(「あとがき」より)



【目次】

1 
やっぱりハリーポッタリ
わたしが飲むとこ見ててよ
タイツを履き忘れてすみませんでした
ばかものよとかうざいんだけど
シーサーには怖い顔をしていてほしい
箸、ごめんなさいね
夜に手紙を書くな
思ったより小さい
あたらしい犬を提案する


念入りな散歩
1月1日の日記
思い出せないことが絶えず思い出される街、渋谷
見られずに見る
試みる


さみしくてごめん
それ、宇宙では通用しないよ
iPadを叩き割れ
後ろの風景を置き去りにすれば見える
そうなのか これが そうなのか
身に覚えのない場合はご対応ください
なんだかさみしい気がするときに読む本
考えるための場


この本はもう読めない
枕辺の足
きみの足を洗ってあげる
穴だらけの幸福
ただ存在するたけ運動
徹夜のための徹夜
ないがある
今は、知っている
ただ、考えたい

あとがき

目次

1(やっぱりハリーポッタリ;わたしが飲むとこ見ててよ ほか)
2(念入りな散歩;1月1日の日記 ほか)
3(さみしくてごめん;それ、宇宙では通用しないよ ほか)
4(この本はもう読めない;枕辺の足 ほか)

著者等紹介

永井玲衣[ナガイレイ]
哲学者・作家。東京生まれ。人びとと考えあい、ききあう場を各地でひらいている。問いを深める哲学対話や、政治や社会について語り出してみる「おずおずダイアログ」、せんそうについて表現を通して対話する写真家・八木咲とのユニット「せんそうってプロジェクト」、Gotch主催のムーブメントD2021などでも活動。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tenori

32
哲学者・永井玲衣さんがコロナ禍以前から書き留めていた日記とエッセイ。哲学対話で高校生が「さみしさとは、決して共有できない、わたしだけのもの」と発言したくだりに胸を突かれる。いつから共有とか共感とかいったことが半ば強制されるようになったのだろう。「~じゃないですかぁ」知らんわ。永井さん曰く「哲学はすでにそこにある」ものらしい。確かに考えたり問いかけたりは日常の一部で、営みそのもの。哲学は最も身近な学問なのだ。2025/11/20

ぽて

22
考えすぎ、とよく言われる。考えすぎるからこそ向き合えることがあるけれど、それよりやっぱり何もわからない無力感が大きいこともあり、意味のないことにも思える。極力考えないように頑張ってみたこともあった。でも永井さんはこんなにも自身や他者の問いとともに生きている。そのことに私は救われる。さらに、きっと誰もが問いと生きていて意味がどうこうではなく、そうせずにはおれないのだろう。問いと生きる 哲学する人生、鬱陶しさもあるけど上等、ちょっとうきうきしてくる。永井さんと永井さんの問いにまた会いたい。2025/11/17

MINA

13
作者の哲学エッセイ本、もっと読みたいと思ってたのとタイトルに惹かれて購入。<念入りに>散歩してみたくなったし、喜びや満足感は誰かと分かち合えても「さみしさとは、決して共有できない、わたしだけのもの」ってのも心に沁みたな。心の奥の如何ともし難いさみしさがしんどかったけど、自分だけのさみしさを大事にしていけばいいと思えてすごく良かった。くよくよ思い悩むネガティブな感じではなく、もっと純粋に真っ直ぐにいつも見過ごし続けてる景色や物事たちについてじっくりゆっくり考えながら生きてみてもいいのかも…と思えた。2025/11/24

こかげ

13
哲学対話を実践されている著者の、学生時代のエッセイを集めたもの。『水中の哲学者たち』が面白くて、その続編と勘違いして手に取ったけどとても面白かった。文字通り、声を出して笑っちゃったところも。著者の趣味は念入りな散歩だという。日常に転がっている何気ない瞬間を哲学的な問いに変換して、彼女ならではの視点であれこれ思考を巡らせていく。 とても面白くて、私の周りにももしかしたらそんなネタが沢山転がってるのかもしれないと思わせてくれる。これからも、定期的に彼女の自問自答を聞いていきたい。 2025/10/08

えいなえいな

13
帯に今話題の書き手と書いてありましたが、読んでみたら納得で、とても面白い文章を書かれる方だと思いました。取り止めのない話をこんな魅力的な文章で書くことができるのすごく羨ましいです。他の著作も読みたくなりました。渋谷育ちだそうですが、確かに渋谷は哲学的な街だと感じます。東京や他の都市のどの街とも違う哲学的な雰囲気があるのです。それは本書に書かれているように渋谷が包含する寂しさに由来するのかな、なんてちょっと共感してみました。2025/08/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22716206
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品