さみしくてごめん

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さみしくてごめん

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479394532
  • NDC分類 104
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「わたしはいつまでも驚いていたい。こわがっていたい。絶望して、希望を持ちたい。この世界から遊離せずに、それをしつづけたい。世界にはまだまだ奥行きがあるのだから。」

今、もっとも注目される書き手、永井玲衣の最新刊!


哲学は心細い。さみしい。だがわたしは、さみしいからこそ哲学をしているような気がする。生まれてきたことがさみしい。わからないことがさみしい。問いをもつことがさみしい。問いと共に生きることがさみしい。(本文より)

ことばが馬鹿にされ、ことばが無視され、ことばが届かないと思わされているこの世界で、それでもことばを書く理由は何だろう。わたしの日記は、戦争がはじまって終わっている。あの瞬間から、日記は戦時中のものとなった。
だが、ほんとうにそうなのだろうか。戦争はずっとあったし、いまもある。わたしが絶望したあの戦争は、いまもつづいている。だからあの日記はすでに戦時中のものだったし、この本も、やはり戦時中のものである。
とはいえ、わたしたちの生活に先立って、戦争があるわけではない。生活の中に戦争が入り込むのだ。どうしたって消すことのできない、無数の生の断片があるのだ。たとえ「対話」ができず、あなたのことばを直接きくことができなかったとしても、決して「ない」のではない。(「あとがき」より)



【目次】

1 
やっぱりハリーポッタリ
わたしが飲むとこ見ててよ
タイツを履き忘れてすみませんでした
ばかものよとかうざいんだけど
シーサーには怖い顔をしていてほしい
箸、ごめんなさいね
夜に手紙を書くな
思ったより小さい
あたらしい犬を提案する


念入りな散歩
1月1日の日記
思い出せないことが絶えず思い出される街、渋谷
見られずに見る
試みる


さみしくてごめん
それ、宇宙では通用しないよ
iPadを叩き割れ
後ろの風景を置き去りにすれば見える
そうなのか これが そうなのか
身に覚えのない場合はご対応ください
なんだかさみしい気がするときに読む本
考えるための場


この本はもう読めない
枕辺の足
きみの足を洗ってあげる
穴だらけの幸福
ただ存在するたけ運動
徹夜のための徹夜
ないがある
今は、知っている
ただ、考えたい

あとがき

目次

1(やっぱりハリーポッタリ;わたしが飲むとこ見ててよ ほか)
2(念入りな散歩;1月1日の日記 ほか)
3(さみしくてごめん;それ、宇宙では通用しないよ ほか)
4(この本はもう読めない;枕辺の足 ほか)

著者等紹介

永井玲衣[ナガイレイ]
哲学者・作家。東京生まれ。人びとと考えあい、ききあう場を各地でひらいている。問いを深める哲学対話や、政治や社会について語り出してみる「おずおずダイアログ」、せんそうについて表現を通して対話する写真家・八木咲とのユニット「せんそうってプロジェクト」、Gotch主催のムーブメントD2021などでも活動。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

えいなえいな

12
帯に今話題の書き手と書いてありましたが、読んでみたら納得で、とても面白い文章を書かれる方だと思いました。取り止めのない話をこんな魅力的な文章で書くことができるのすごく羨ましいです。他の著作も読みたくなりました。渋谷育ちだそうですが、確かに渋谷は哲学的な街だと感じます。東京や他の都市のどの街とも違う哲学的な雰囲気があるのです。それは本書に書かれているように渋谷が包含する寂しさに由来するのかな、なんてちょっと共感してみました。2025/08/19

コンチャン

11
前半は日記調、後半はエッセイ風でまとめられた一冊でした。永井さんの一般的な生活が垣間見れるような作品になっています。2025/08/27

双海(ふたみ)

9
宿から帰る途中の書店で見つけた。永井さん三冊目。様々な媒体に書かれた文章。なんとも言えない良さがある。2025/06/28

葉子

8
永井さんの本が好きで何冊か読んでいる。この本は永井さんの頭の中を少し覗かせてもらう日記のような一冊。哲学をする根底には「さみしい」がある。なんだか分かる気がする。さみしいから考える。さみしいからもっと知りたいと思う。満たされてしまったらきっと人は考えることを辞めるだろう。この本を読んでから私も少しだけ念入りな散歩をするようになった。既知の先の未知を見つけるために。2025/09/18

ふじこ

8
哲学者である永井玲衣さんのエッセイ集。すごくすごくすごくよかった。彼女が日々感じていることがスッと身体に染み込むように入ってくる。クスッと笑えたり、哲学対話を通して子どもの発言にはっとさせられたり。あるとき急に哲学に引き込まれてしまうことを、永井さんの言葉で「哲学モメント」というらしい。私にもたまに哲学モメントが起きる。急に宇宙に放り出されてひとりぼっちのような気がしていたけど、本書を通してたくさんの星が瞬いていることを知った。この本に共鳴してくれる人がいる限り、私はひとりじゃない。2025/08/21

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