出版社内容情報
全てはローマに通じる…、あらゆる歴史が結集した街、ローマ。地球の歩き方じゃ伝え切れない魅力の秘密をめぐる旅へ出かけよう。
内容説明
ミケランジェロが聖ペトロの墓上に建てた大聖堂、グラディエイター(剣闘士)たちが闘った帝国最大の闘技場、500もの噴水がある、イタリアでもっとも美しい庭ほか、ローマの主な遺跡と教会建築などを漏れなく収録。
目次
第1章 フォロ・ロマーノとパラティーノの丘
第2章 3つの丘とその周辺
第3章 カンポ・マルツィオ
第4章 ボルゲーゼ公園とその周辺
第5章 ヴァチカンとその周辺
第6章 トラステヴェレとその周辺
第7章 コロッセオ、カラカッラ浴場ほか
第8章 ローマ郊外
第9章 ティヴォリ
著者等紹介
内野正樹[ウチノマサキ]
1960年、静岡県生まれ。建築および映画・思想・文学・芸術などのジャンルの編集・執筆のほか、写真撮影も行う。雑誌『建築文化』編集長を経て、雑誌『DETAIL JAPAN』を創刊。現在、ecrimageを主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
90
普通の旅行ガイドブックの体裁をしてるが、ちょっと違う。聖堂や遺跡の案内のみ100ヵ所。しかし内容は濃い。ローマは二度行っているが、本書を見てから行きたかった。いや、他の読み友さんも書いているが、一回でも行ったことがあるから本書の良さが判るのかも。二回目に行った時は前回見れなかったフェロ・ロマーナを少し見てサンタンジェロ城へという目論見であったが、フェロ・ロマーナに取り込まれ林立する遺跡群の中を歩き回り、疲れ切って途中で力尽きた。今度は本書を携えて、ゆっくり巡ろう。でも三回目はないな。多分、残念だけど。2022/03/22
あじ
53
「食べる」「買う」を省き「見る(建築)」に限定した案内書。そもそも観光向けではなく、頁を捲りながらローマ建築を散歩できるという事を、趣旨としているのでしょう。建築の来歴を学びながら、実際に目にした時の感動を想像して楽しみたい。コンパクト(単行本サイズより若干大きいくらい)にまとめられた、ローマ建築本は希少かと。現地を歩くときに便利な分布地図あり。2016/10/13
Nat
38
図書館本。ローマの教会や遺跡などの建築物を中心とした本。フルカラーなので、見ているだけでもうっとりしてしまう。9つの地区に分けて紹介しているのでわかりやすい。自分ならどこを中心にして訪れようかななどと考えながら読むのも楽しかった。この本も手元に置きたくなり、購入を検討中。2021/07/05
和草(にこぐさ)
11
この本を片手にローマの建築ツアーに行けそう。建築のみに徹底しているところが素晴らしい。ローマは古代建築の宝庫を改めて思いしらされます。2017/07/11
chang_ume
6
バロック建築を中心としたローマ案内。オーソドックスなガイド本の体裁ですが、実は要所に著者教養が顔を出すという好感触な一冊です。写真図版がよくて、項目も地区ごとに整理された内容。本文と地図の関連もたしかで、読みやすく学びやすい。建築視点のローマ入門にふさわしい。著者のフィールドは建築・映画らしく、建築特徴を語彙豊かに語る傍らで、ローマを舞台にした映画紹介も顔をのぞかせる。ウディ・アレン『ローマでアモーレ』とピーター・グリーナウェイ『建築家の腹』はぜひ見てみたいなと。2019/08/06