内容説明
生まれてから3歳までは子どもの心の「土台」を作る時期。土台がしっかりしていると、ちょっとのことでは倒れません。「かわいがり子育て」の基本はたくさん甘やかして、かわいがること。子どもの望みに、できるだけたくさん応えてあげてください。「大切にされている」という安心感や自己肯定感が自立する子、キレない子を育てます。子どもだけでなく、お母さんもお父さんもみんなが幸せになる子育てです。
目次
プロローグ ママ、もっともっと見て!
第1章 うれしい子育て、かわいがり子育て
第2章 甘やかすってこんなこと
第3章 しつけはいつから?どうやって?
第4章 かわいがり上手になる8つの方法
エピローグ 色とりどりの愛に包んで
著者等紹介
佐々木正美[ササキマサミ]
1935(昭和10)年生まれ。新潟大学医学部卒業後、70年、ブリティッシュ・コロンビア大学医学部児童精神科に留学。帰国後、国立秩父学園・東京大学精神科・東京女子医科大学小児科勤務を経て、77年、小児療育相談センター(横浜市)所長に就任。97年、川崎医療福祉大学(倉敷市)教授に就任し、以後2014年から17年まで、特任教授・客員教授となる。ノースカロライナ大学精神科でTEACCH(自閉症の療育支援プログラム)を学んだことをきっかけにその共同研究に携わり、日本での普及に努める。17年6月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
織川 希
3
★★★★☆ 幼子への接し方の指南書。本書は児童精神科の専門医が、3歳くらいまでの子供には叱ることより甘やかすことに重点を置くようアドバイスする内容。甘やかすとわがままな子に育ってしまうのではと心配する声が出るが、そうではないと言う。幼少期に十分に大人に甘えて、自己を受容してもらった経験があるからこそ、将来の自立・自律に繋がっていくと。逆に甘える経験が足りず厳しい環境ばかりを経験しても、自立・自律は遅くなると。言葉がきちんと通じないくらいの頃は、とにかくかわいがって育てるのが1番なのかもと思わせてくれる。2024/03/31
さやか
3
とても読みやすく、語りかけるように書いてある。ここに書いてあること、忠実にやらなきゃ!と思うとまた息が詰まって過干渉になるので、気持ち穏やかに。子育てに行き詰まってしまいそうなときに、また読んだら心に響く度合いが違うかもしれない。なんだかびっくり。2020/07/12
おぎ
2
児童精神科医である佐々木正美先生の本。本書では、これまでの本で著者が繰り返し伝えてきた、「こどものありのままの姿を受け入れること」「子供の自尊心を傷つけないこと」が特に強調されています。著者の本を読んだことのある方には、本当に大切なことの再確認となり、読んだことのない方には、著者が伝えてきたことのエッセンスを感じることができると思います。「無条件に愛されている実感」が土台となり、自分の存在を許容し、他人を愛せる人間となるということを、忘れないようにしたいです。
となりのトトロ
2
佐々木正美さんの著書を、これまで読まずにいたことを後悔するくらい良かった。放任より、過干渉より、過保護な子育て。遠くから子どもを見て、余計なことはしない。3歳を過ぎても、ずっと大切なことだと思う。子どもの望みは「あとで」より、少しでも「今」というのにドキッ。毎日のちょっとしたことの積み重ねが、子どもの安心感や信頼感を育むことにつながる。あとは子どもの自尊心を大切に、子どもができるようになるまでを楽しみながら待てる親になろう。2019/03/17
じゃーたん
0
幼児教育業界で有名な佐々木先生の本を初めて読む。明快で分かりやすかった2024/01/26