出版社内容情報
古代ギリシャの三大哲学者ソクラテス、プラトン、アリストテレスの思想がくっきりと、手に取るようにわかる「究極の哲学入門書」!
内容説明
「幸せ」を大切にした古代ギリシャの哲学者たち。ソクラテス、プラトン、アリストテレス…偉大なる論客たちの多彩豊富な哲学語を巧みに整理し、著名なエピソードを取りあげてわかりやすく解説。複雑に絡み合う思考がすんなり頭に入ります。さらに、タイトルは知っているけれど、ほとんどの人が読んだことがない『ソクラテスの弁明』から、ぶ厚い、なおかつ難解な『国家』、『ニコマコス倫理学』まで、読まずに人生を終わるなんてもったいない名著、絶対に押さえたい名作の数々は、“一体どんな本なのか”も解明!これで、あなたはもうギリシャ哲学通!!
目次
プロローグ 古代の、華やかなアテナイと哲学と
第1章 いちばんさいしょの哲学者
第2章 ソクラテスとは何者か
第3章 プラトンの思想的挑戦
第4章 アリストテレスの精密思考
第5章 最後のギリシャ哲学者
著者等紹介
左近司祥子[サコンジサチコ]
1938年、東京都生まれ。東京大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程満期中退。東京大学助手、学習院大学文学部哲学科教授を経て、学習院大学文学部哲学科名誉教授。専門はギリシャ哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
からくり
3
神という曖昧さから脱却したのがギリシャ哲学のはじまり。神抜きの言葉は相対的で、人の尺度では真理の追求は困難となる。だが、ソクラテスは神を人との対話の場に引きずり出す。理性を持つ人は神と言葉で話し合える存在となる。人の理性の力を信じるプラトン、アリストテレスの段階で知性こそが至善となる。ここから理性への信頼が揺らぎ懐疑派・ストア派・エピクロス派が登場。人の能力に限界を見てしまう。そして最後に理性を捨て去ってしまうのがプロティノス。その後はキリスト教が登場し、人は救われるべき弱い立場へと再び戻る。 2022/05/04
飯田橋
1
ギリシャ哲学の考え方がまあまあ頭に入ってきた。2023/12/25
しゅー
1
★★ オビの売り文句どおりです。2019/05/20
Ursula
1
そくらてす〜〜〜2019/03/17
南北
1
ギリシャ哲学の入門書といえる本です。ギリシャ哲学の中でプラトンとアリストテレスを大きく取り上げています。イラストも多く入っていますし、解説もわかりやすいので、オススメできる本だと思います。古田博司の「ヨーロッパ思想を読み解く」にも書かれていますが、プラトンのイデアもアリストテレスのエイドスも人間が五感で感じ取ることができないもので、ヨーロッパの思想特有の考え方だと知っておくと、さらに理解が深まると思います。2018/03/11