内容説明
かつて「豊饒の神」と崇められたウシが、富と権威を示す「財産」になり、食肉製造の「原材料」となり、ついには環境破壊の元凶となったのはなぜか?本書は知られざるウシの歴史を克明にたどり、その問いに答える。大きな問題をかかえる「牛肉文明」に対し、著者は歴史、人類学、医学、心理学、経済学、生態学など多様なプリズムを通して反省を迫る。牛肉大国アメリカで賛否両論の渦を巻き起こした話題の書。
目次
第1部 ウシと西洋文明の形成
第2部 知られざる西部開拓史
第3部 工業生産される牛肉
第4部 ウシが人間を食う
第5部 ウシと地球環境破壊
第6部 肉食文明の意識