出版社内容情報
本書は、東京工業大学の140年に及ぶ歴史と未来への挑戦を包括的に紹介する。1881年の東京職工学校としての誕生から現在まで、本学は自己革新を続け、日本の科学技術発展に貢献してきた。
「人をつくり、工業を興す」という建学の精神は今も本学の根幹をなす。この理念のもと、本学は時代の要請に応じて変革を重ね、単科大学から理工系総合大学へと進化を遂げてきた。
特筆すべきは近年の大学改革である。三島前学長主導の「平成の改革」は、日本の産業衰退への危機感から生まれた。本学は大学が日本の経済・産業発展の鍵であるとの認識のもと、教育・研究・社会貢献の各分野で革新的な取り組みを行っている。
教育面では、学士課程から博士課程までの一貫教育や大学院での英語による教育の導入など、グローバル化に対応した新システムを構築。研究面では、基礎研究機構設立や東京医科歯科大学との融合研究推進など、新たな知の創造に挑戦している。
さらに、産学連携強化も重要な取り組みだ。オープンイノベーション機構設立や大学側のコンシェルジュ機能強化など、企業との連携深化により強力な社会貢献を目指す。
本書はこれらの取り組みを詳述し、大学経営改革や多様性推進、国際化戦略など多岐にわたる側面に光を当てる。また、次の100年を見据えたキャンパス・イノベーションエコシステム構想など将来ビジョンも紹介する。
本書を通じ、読者は東京工業大学の過去・現在・未来への壮大な挑戦を知ることができるだろう。
内容説明
学長をトップに、全教職員、学生に至るまで、東工大に所属するすべての人が「Team東工大」として挑戦した2,374日。「人をつくり、工業を興す」東京工業大学の革新と挑戦の全記録。
目次
序章 東京職工学校としての誕生から始まった、140年の歩み
第1章 大学を産業、経済、社会の発展に資する研究と教育の場へ
第2章 東工大がめざしてきた教育の在り方とは?
第3章 大学での研究を活性化して、ありたい姿に保つ
第4章 大学の経営基盤を強固にする
第5章 企業との連携が生む、より強力な社会貢献
終章 窓を開け、大空へと飛び立つツバメ
著者等紹介
益一哉[マスカズヤ]
電子通信工学者。工学博士。東京工業大学・学長。半導体集積回路の研究において、産学連携研究を推進。その経験を研究力強化の視点で生かすことを念頭に2018年東工大学長に就任。2016年からの「教育改革」「研究改革」「ガバナンス改革」を、経営基盤強化を念頭に継続発展させるとともに、東工大全体の産学連携研究を強力に推進し、その規模を2倍に拡大した。また、イノベーションは多様性にあるとの視点で、研究のスタイルの多様性や研究者、学生の多様性の推進にも注力(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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