出版社内容情報
時は2393年、世界はかつての面影をほとんど残していない――。本書は、世界崩壊の300年後からいまの世界を俯瞰するという斬新なアプローチを採用することで、従来のノンフィクションの手法では十分に語ることのできなかった、あまりにも明白な「世界の危険な現状」を白日の下にさらすものである。
内容説明
2093年、世界は終わる―。ハーバード×NASAの教授・研究者が断言。世界騒然の書。熱波、海面上昇、人口大移動、パンデミック、資本の集中、市場の失敗…世界屈指の研究者コンビが、最新の研究から導きだした「現実的」かつ絶望的な答えとは?
目次
第1章 これだけの手を打たなかった―21世紀に人類が犯したミス(すべてわかっていたのに崩壊した;大気が「飽和状態」になっている ほか)
第2章 エネルギーをめぐる狂騒が始まる―熱波、人口大移動、パンデミック(「正当な自然科学者」へのバッシング;科学者の温暖化予測は「過小評価」だった ほか)
第3章 最後の一線を越える―こうして人類は「崩壊」を自ら選ぶ(崩壊の予測もできたし、回避のノウハウもあった;シンクタンクを「隠れ蓑」にする企業 ほか)
エピローグ なぜ中国は切り抜けられたのか?(「中央集権国家」が生き残った皮肉)
著者等紹介
オレスケス,ナオミ[オレスケス,ナオミ] [Oreskes,Naomi]
ハーバード大学教授(科学史、地球惑星科学)。科学史の世界的権威。その世界の現状に関する知見は、アル・ゴアの『不都合な真実』の論拠の一つとなり、米上院委員会で議会証言するなど、多くの識者の注目を集めている。「サイエンス」誌に掲載された彼女の「象牙の塔を超えて」は地球温暖化否定論に対する戦いの「里程標」と言われている
コンウェイ,エリック・M.[コンウェイ,エリックM.] [Conway,Erik M.]
NASAジェット推進研究所所属。専門は歴史科学。「航空学から地球・宇宙科学に至る宇宙史への革新的な貢献」によってNASA歴史賞を、著書『NASAにおける大気科学』(未邦訳)によってアメリカ航空宇宙学会歴史史料賞を受賞している
渡会圭子[ワタライケイコ]
翻訳家。上智大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
壱萬参仟縁
doi
チャー
読書実践家