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  感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
30
          
            偉大なるボクサー、マイク・タイソンが幼少期に受けた虐待やネグレクトが時を経ても彼を苦しめることがつぶさに書かれています。幼少期に慈しみや愛情を得られなかった心は大きな空洞を生み、そこを埋めるために酒やドラッグ、セックスや暴力を用いるのですが、それらはいくら詰め込んだとしても満たされず、苦しいと思いを再発させアイデンティティをも再び傷つけることになります。そこから這い上がる様子、それこそがマイクタイソンの偉大さなのです。彼の満たされなかった心の中の子供が、今は微笑んでいることを祈りつつ本を閉じました。2025/09/19
          
        赤星琢哉
25
          
            元ヘビー級チャンピオンのマイクタイソンの自伝。これはむちゃくちゃ面白い!金、女、ドラック、犯罪など言っちゃやばそうなことも平気で暴露。でも文章からはどこか純粋で真っ直ぐで、そしてちょっとコミカルなタイソンが感じられ、愛しく感じてしまう。。そんな破天荒な人生の中にも、カスダマトの教えや、タイソン自身の人生観に関する記述も多々あり、とても勉強になる。生きるには人との繋がりが何より大切。でもそれは逆方向にも働く。その両極端をタイソンは味わって、すごい人間になっていくのかもしれない。2017/12/05
          
        テツ
21
          
            己の拳のみでのし上がり全てを手に入れ快楽を追い求めやがては破滅への道を突き進んだ最強のチャンピオンマイクタイソンの自伝。全盛期の試合は本当に凄いよな。荒々しい言動と風貌の裏に隠された脆いメンタル。客観的に見たらやっていることは紛うことなきクソ野郎だと思うのに強烈に惹きつけられるのは凄まじい暴力性からうっすらと滲み出てくる弱さと知性のせいなんだろうか。ダウンタウンでいじめられっ子だった幼い自分を丹念に創り上げた巨大で堅固な殻で守っているような印象。これからは鳩と家族を救いに心穏やかに過ごしてほしい。2017/04/12
          
        藤原
14
          
            マイク・タイソンといえばボクシングを知らん人でも聞いたことのある名前と思う。こんな人間が同じ世界に存在していいのかと思うほどドラマチックな人生録。貧民街に生まれ落ち、非行の限りを尽くし、伝説的な名伯楽カスダマトのもとで破格の才能を開花させ、師の死を切っ掛けに没落への道を歩むタイソン。カスとの出会いは奇跡だな。カスは決して聖人ではなく史上最凶のボクサーを現出させるためにタイソンを洗脳教育する。世界に絶望しているタイソンにとってはカスがすべてだったのだろう。歪だけどこの上なく強固で尊い結び付きと思った。2020/07/20
          
        mintia
12
          
            マイク・タイソンがジェットコースターのような人生を送っていて楽しく読めた。また、彼が読書家で教養があることに驚いた。2018/04/01
          
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