出版社内容情報
私たちの知らない、奥深いコメの世界へ。稲の起源を追い求め続ける第一人者が、30年余にわたる研究生活のなかで訪れた、アジア全域に広がる稲作文化の全容を描く。
内容説明
日本人は、稲作・米食を自国文化の基層をなすものとして誇りにしている。だが、イネの品種から栽培方法、米の調理法、食べ方、信仰まで、アジアの稲作文化には、私たちの想像を超えた多様性が存在する。約四〇〇〇年前より、アジア全域に広がった稲作と米食は、その後、各地域においてどのように展開し、現在どうなっているのか。本書は、稲の起源を追い求め、30年にわたって海外調査を続ける著者が、その成果を紀行文としてとりまとめた一冊。インド・ヒマラヤから、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、中国まで―アジアの稲作文化の全容を臨場感豊かに描いていく。
目次
第1章 インド・ヒマラヤ圏の稲作景観
第2章 タイの稲作景観
第3章 ラオスの稲作景観
第4章 ベトナムの稲作景観
第5章 カンボジアの稲作景観
第6章 中国の稲作景観
著者等紹介
佐藤洋一郎[サトウヨウイチロウ]
1952年和歌山県生まれ。京都大学農学部農学科卒業、同大大学院農学研究科農学専攻修士課程修了。高知大学農学部助手、国立遺伝学研究所研究員、静岡大学農学部助教授、総合地球環境学研究所教授・副所長等を経て、大学共同利用機関法人人間文化研究機構理事。農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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