目次
第1章 なぜ、人は旅に出ないのか(人は、なぜ旅に出るのか;スタートとリピート ほか)
第2章 旅ではなく交流を求める若者たち(旅を演出する位置ゲー「コロプラ」;ケータイが「旅」と競合する現実 ほか)
第3章 現地力で変わる個人旅行のかたち(郷土力を磨いてつくる一〇〇年ブランド;一回のミスをなくす努力の大切さ ほか)
第4章 旅行代理店がなくなる日(旅行業者が進むべき道;観光庁は何をすべきか ほか)
著者等紹介
近藤康生[コンドウヤスオ]
1956年生まれ。1978年、関西学院大学商学部卒業。大学2回生のときにスキーツアービジネス「ホワイト・ベアースポーツクラブ」を始める。卒業後も同じ業態にて、「ホワイト・ベアー」の屋号で旅行業を行う。81年に株式会社ホワイト・ベアーファミリー設立、代表取締役就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
24
☆☆☆ 哲学的タイトルに惹かれるも、内容はツアーの企画自慢や業界のインタビューに終始しており、さほど面白くはなかった。ただし今後の観光ビジネスについて考える点からは参考になる視点も多かった。団体旅行から個人旅行へ。体験型観光。地域の魅力づくり。若者を旅へ誘う仕組み。著者が北海道と沖縄のツアーにこだわるのは共感できる。2017/04/21
きょん。
7
調べものの必要があって手にとった本。タイトルこそ「なぜ、人は旅に出るのか」だけども、これは観光業に身を置く著者が旅行会社の立場で「どうすれば人を旅に出させることが出来るのか」をひたすら考えているものだった。たしかに今は安けりゃいい、有名観光地がありゃいい、だけじゃツアーは組めないんだろうなあ。私含めお金のないスマホですぐに現地の情報が得れちゃう出不精大学生世代にとって、突き動かされるような旅への動機は何なんだろな2014/05/14
Yasomi Mori
3
旅行業界の内部から見た「旅行者をいかに増やせるか」問題、その思索のあれこれを語っている本。いまの若者は旅に出ないといわれるが、それは日常にまだ満足していないから非日常に目を向けるところまで来ていないのではないか? そんな彼らも、たとえばコロプラ(位置ゲー)の「現実拡張」に触発されて旅をはじめたりする。彼らにとっては、むしろ従来の旅の方が現実的でないのではないか。──といった指摘はとても面白い。/著者の周囲でのさまざまな取組みや、現地の人びとが考える「自慢」と消費者の関心のズレの話も興味深くよみました。2014/12/25
けちゃ
3
タイトルにひかれました。が…2011/06/04
もりけん
2
昔は社員旅行みたいな大型ビジネス。現在は個人ビジネスに移管していく旅行業界の現実を最前線で見てきたことがよくわかる内容です。旅行代理店はやはり大手企業病ではないが、それににた内容で日本的なビジネスをしているのでしょう。今後はビジネス側の個人が自分で考え・自分でプランを作っていく力とファンをつける力が重要なのだと感じました。2016/10/18